乾がリーガ日本人最多出場記録を更新へ!

カテゴリ:海外日本人

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年01月20日

バルサ戦に出場すれば日本人最多のリーガ40試合出場

乾がスタメンに定着した9節以降、エイバルは4勝3分け3敗と好調を維持して9位に。(C)Getty Images

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 エイバルに所属する乾貴士に、新記録達成の可能性が高まっている。

 1月15日のスポルティング・ヒホン戦(18節)に出場し、大久保嘉人が06年に記録したリーガ・エスパニョーラの日本人最高記録である39試合出場に並んだ乾は、現地時間1月22日に開催されるバルセロナ戦に出場すれば、その記録を更新し、リーガ・エスパニョーラに40試合出場した最初の日本人プレーヤーになるのだ。

 スペイン1部リーグではこれまで、挑戦した多くの日本人が苦しみ、結果を残せずに早期撤退を強いられてきた。リーガで20試合以上出場した選手は大久保と乾の2人だけで、欧州での経験値が十分にあった中村俊輔も、わずか半年で“憧れの舞台”を去っている。

 エイバルで2年目を迎えた乾も、今シーズンの序盤は出場機会を失っていた。8節までにピッチに立ったのはわずかに2試合。かつてR・マドリーでもプレーしたペドロ・レオンら新戦力の加入がその原因で、日本人のリーガでの失敗例がまたひとつ増えるのかと、当時はだれもがそう思った。

 ところが9節のエスパニョール戦で久々のスタメン出場を果たした乾は、相手のオウンゴールを誘発するなど3-3のドローに貢献。これで首脳陣の信頼をつかむと、以降のリーガでは10試合連続でスタメン出場を果たしている。

 前節のスポルティング・ヒホン戦では頭部を負傷したものの、その4日後に行なわれたコパ・デル・レイ準々決勝のアトレティコ戦には先発出場を果たしているだけに、コンディションの不安はない。次節のホームのバルサ戦もスタメンでの出場が濃厚だろう。

 乾が出場試合数を「40」の大台に乗せ、今後さらにその数を伸ばし、主力としてエイバルの1部残留に貢献できれば、「日本人はスペインで成功できない」という定説は覆るかもしれない。


<リーガ・エスパニョーラ(1部)でプレーした日本人選手>
1:城 彰二(FW):15試合・2得点(バジャドリー/2000年1月~6月)
2:西澤明訓(FW):5試合・0得点(エスパニョール/2001年1月~6月)
3:大久保嘉人(FW):39試合・5得点(マジョルカ/2005年1月~2006年6月)
4:中村俊輔(MF):13試合・0得点(エスパニョール/2009年7月~2010年1月)
5:家長昭博(MF):18試合・2得点(マジョルカ/2011年1月~2012年2月※)
6:指宿洋史(FW):1試合・0得点(セビージャ/2011年11月~2012年6月)
7:ハーフナー・マイク(FW):5試合・0得点(コルドバ/14年7月~15年1月)
8:乾 貴士(MF):39試合・3得点(エイバル/15年8月~)
9:清武弘嗣(MF):4試合・1得点(セビージャ/16年7月~)

※家長は2013年7月~14年1月もマジョルカに所属(当時は2部)

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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