１月18日、アトレティコ・マドリーに所属するフランス代表FWのアントワーヌ・グリエーズマンとマンチェスター・Uが今夏に移籍することで口頭合意に至ったと、英紙『インデペンデント』が伝えた。
 
　同紙によれば、マンチェスター・Uはかねてより、グリエーズマンの獲得を狙っており、同選手の代理人とここ数か月間に渡って交渉してきたという。
 
　グリエーズマン自身もこの移籍に「非常に前向きだ」であることを同紙は伝え、すでに移籍金や給料、背番号など基本的な面で合意に達したことを報じた。
 
　また、代表のチームメイトで、昨夏にユベントスからマンチェスター・Uに移籍したポール・ポグバもこの移籍をプッシュしているとされ、同紙は「マンチェスター・Uは獲得に必要とされる契約解除金１億ユーロ（約121億円）も支払うだろう」と綴った。
 
　しかし、クラブ間の交渉が円滑に進むかは分からないという。
 
　というのも、未成年者の国際移籍に関する規定に違反したとして、FIFAから補強禁止処分を受けているA・マドリーは、現在この処分についてスポーツ仲裁裁判所に提訴しており、夏の補強が可能になった場合のみ、グリエーズマンの売却を容認する構えだという。
 
　同紙はグリエーズマンの放出が決まった場合、A・マドリーは、かつてクラブに在籍していたチェルシーのジエゴ・コスタの復帰に向けて動き出すという。
 
　スペインで飛び抜けた得点センスを見せつけているグリエーズマン。この移籍が実現すれば、すでにズラタン・イブラヒモビッチやアントニー・マルシアル、ヘンリク・ムヒタリアンなど、強力な攻撃陣を有するマンチェスター・Uにとっても大きな補強となるだけに、今後の動向に注目したい。