[選手権２回戦]富山一 ４-１ 那覇西／2017年１月２日／三ツ沢

　左サイドからの果敢な突破で多くの見せ場を作った。前半24分には貴重な追加点を挙げてみせる。久保佳哉（３年）の逆サイドを狙った一撃に、ファーでスタンバイしていた窪喜啓太（３年）が素早く反応。最初のシュートはGKに防がれたが、そのこぼれ球を確実に押し込んだ。
 
「ファーサイドが空いていたので。練習でもそこを意識していて、久保佳哉がそこに出してくれた。（自分のシュートは）一回、キーパーに当たったんですけど、落ち着いて決めれました」
 
　自身のストロングポイントは「体力とスピード、あとはドリブルでの突破」と語る。頼れるアタッカーに、好きな選手を聞けば、意外な答えが返ってきた。
 
「長友選手が好きです。SBなんですけど、運動量が凄くて、クロスも正確で、ドリブル突破もできる。長友選手みたいになりたいと、昔から思っていました。チームのためにクロスを上げたり、時にはシュートも打つ。そういうところが好きです」
 
　攻撃だけでなく、守備も献身的にこなす“富山の長友”が、３大会ぶりの選手権制覇を目指す富山一の原動力となる。
 
取材・文：広島由寛（サッカーダイジェスト編集部）