【皇后杯】決勝はPK戦サドンデスまでもつれこむ接戦に。激闘を制したINACが連覇を達成。

カテゴリ:高校・ユース・その他

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年12月25日

澤穂希を擁した昨季から2年連続の戴冠。

激闘の末、INACが新潟を下し6回目の優勝に輝いた。写真:田中研治

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 12月25日、第38回皇后杯の決勝戦が行なわれ、INAC神戸レオネッサ(以下、INAC)がアルビレックス新潟レディース(以下、新潟L)を下し、2年連続の優勝を飾った。
 
 試合は、序盤から流動的なパスワークとハイプレスを駆使して新潟Lがペースを握る。一方、守勢に回ったINACはカウンターからシュートチャンスを作っていく。しかし、お互いにチャンスを決めきれず、前半を折り返す。
 
 後半、INACは中盤の伊藤美紀に代えて、杉田妃和を投入。これで流れが変わる。効果的な縦パスが増えたことで、決定機を何度も作り出し、新潟Lゴールに襲い掛かる。終盤には両SBも高い位置を取り、猛攻を仕掛けた。しかしそれでも、新潟Lの堅守を割ることができずに、延長戦へと突入。
 
 延長戦になると、INACはさらに攻勢を強めるが、寸前でゴールを奪うことができない。新潟Lも八坂芽依の抜け出しなどで決定機を迎えたが、結局120分間では決着がつかず。勝負はPK戦にゆだねられる。
 
 先攻の新潟Lは、ひとり目の中村楓がGKに止められ、ふたり目の阪口萌乃が枠の上に外す。対するINACはひとり目の中島依美が枠の左へと外すと、5人目の田中明日菜のシュートはクロスバーを直撃。両チームとも5人ずつが蹴り、3-3でサドンデスに突入する。新潟Lの7人目・渡辺彩香のシュートを、INACのGK武仲麗依が見事にストップ。その後、INACの7人目の増矢理花が冷静にゴール右隅に決め、激闘に終止符を打った。
 
 澤穂希を擁した昨年から2年連続の優勝に、INACの松田岳夫監督は「みんなが力を合わせていたということは一緒だが、昨年は澤というスイッチがあった。しかし今年は選手それぞれが自立をしてやるべきことをやり尽くして得た勝利」と、レジェンドが引退してから1年で、成長した姿を見せた選手たちを称えた。
 
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