【皇后杯】「三冠を獲りたかった……」。ベレーザ主将の岩清水が見せた勝者のプライド

カテゴリ:高校・ユース・その他

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年12月24日

「コンディションは言い訳にならない。結果を出してなんぼですから」

新潟Lに敗れてシーズン三冠の夢が潰え、岩清水は悔しさを滲ませた。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[皇后杯準決勝]日テレ・ベレーザ0-1アルビレックス新潟レディース/2016年12月23日/味の素フィールド西が丘
 
「三冠を獲りたかった……」
 
 日テレ・ベレーザ(以下、ベレーザ)は皇后杯・準決勝でアルビレックス新潟レディース(以下、新潟L)に0-1で敗戦。シーズン三冠の夢が潰え、キャプテンの岩清水梓は悔しさを滲ませた。
 
 前半は、ベレーザのペースだった。29分に中里優がドリブル突破からGKとの1対1に持ち込めば、その3分後には後方からのロングボールに抜け出した田中美南が決定機を迎える。しかし、相手GKのファインセーブに遭い、ゴールを奪うことができない。
 
 するとベレーザは後半、新潟Lに数少ないチャンスをモノにされ、先制点を献上してしまう。それまで的確な読みとカバーリングでピンチの芽を摘んでいた岩清水も、守備の連係の隙を突かれてしまった。
 
 主力の籾木結花、隅田凛、長谷川唯らがU-20ワールドカップ(11月13日~12月3日)に参加した影響で、コンディションが万全ではなく、チームとしての練習時間も限られた。しかし、岩清水は「コンディションはバラバラだった」と認めつつも、「それは言い訳に過ぎない」とし、勝負強さを敗戦の理由に挙げた。
 
「そういう話(コンディション)は結果を出してから。結果を出してなんぼですから。(敗因は)一発を決め切る力だと思うし、勝負強さというところかなと。先に決めていれば、結果は違うものになっていたはず。新潟はチーム全体でやることが徹底されていた。大石(沙弥香)さんが身体を張って、上尾野辺(めぐみ)さんが前にいる良い連係を、自分たちは後半に抑え切れなかった」
 
 来季にシーズン三冠に到達するために――。岩清水は若い力のさらなる台頭に期待を懸ける。
 
「来季はこれからチームを引っ張っていく若い子たちが中心になると思います。彼女たちの勝負強さ、(チャンスを)決め切るところの成長に期待したいですね」
 
 もちろん、岩清水もそんな若い選手たちを背中で引っ張っていくことだろう。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 

警告:ベレーザ=中里(89分)、新潟L=なし
退場:なし

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