「言いたいことはあるけど、それがルールというのは分かっている」
[JリーグCS決勝 第2戦] 浦和 1-2 鹿島/12月3日/埼玉
湘南から今季、浦和へステップアップの移籍を果たした遠藤航にとって、1年目のシーズンはほろ苦い終幕となった。
最低でも0-1の敗戦なら優勝を決めることができた第2戦。3バックの中央を司る遠藤は、「相手に比べたら、僕らのゲームの進め方は上手くなかった」と、率直に自らのゲーム運びの拙さを指摘した。
「みんな2点目を取りに行こうという話をしていたし、そこの統一感はあったけど、言うのと実際に行動に移せるかは違う。そこの難しさをみんな感じていたと思う」
先制点後に続いたビッグチャンスをひとつでも活かしていれば、展開は大きく浦和に傾いていったのかもしれない。「向こうは(年間順位下位のため)2点取るしかなくて、僕らが1点取ってもやることは変わらなかった」という鹿島は、ディフェンスラインの背後へのボールを送り込み、危険なカウンターを繰り出してきた。同点ゴールも、そうした流れで鹿島の遠藤康に裏を取られ、金崎のダイビングヘッドにつなげられた。
チャンピオンシップ(CS)という制度が生み出した「勝負の綾」とも言える展開だった。しかし、遠藤は言う。
「言いたいことはあるけど、それがルールというのは、もちろん分かっているし、しょうがないかなとも思う。CSはもう、そういう世界なんで」
CSという大会方式に異論を唱えるつもりはない。それでも本音を言えば、その先にある世界の舞台に未練は残った。
「クラブワールドカップには出たかった。この大会だけは、年間1位のチームが出れるとかだったら良かったのに…(苦笑)」
肉体的にも精神的にもタフさが求められた一年だった。遠藤は、リーグ戦のほか、ACLや国内のカップ戦、さらには日本代表と多くの大会、試合に顔を出し続けた。
「タフになったと思うし、メンタル的にもフィジカル的にも成長した部分があると思う。正直、タイトルを取りたかったですけど、最後の最後に負けてしまうとか……、悔しさのほうが今は大きいかな」
その悔しさは、また来季にぶつけたい。
【CS決勝PHOTOギャラリー】鹿島が逆転で7年ぶり8度目V
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最低でも0-1の敗戦なら優勝を決めることができた第2戦。3バックの中央を司る遠藤は、「相手に比べたら、僕らのゲームの進め方は上手くなかった」と、率直に自らのゲーム運びの拙さを指摘した。
「みんな2点目を取りに行こうという話をしていたし、そこの統一感はあったけど、言うのと実際に行動に移せるかは違う。そこの難しさをみんな感じていたと思う」
先制点後に続いたビッグチャンスをひとつでも活かしていれば、展開は大きく浦和に傾いていったのかもしれない。「向こうは(年間順位下位のため)2点取るしかなくて、僕らが1点取ってもやることは変わらなかった」という鹿島は、ディフェンスラインの背後へのボールを送り込み、危険なカウンターを繰り出してきた。同点ゴールも、そうした流れで鹿島の遠藤康に裏を取られ、金崎のダイビングヘッドにつなげられた。
チャンピオンシップ(CS)という制度が生み出した「勝負の綾」とも言える展開だった。しかし、遠藤は言う。
「言いたいことはあるけど、それがルールというのは、もちろん分かっているし、しょうがないかなとも思う。CSはもう、そういう世界なんで」
CSという大会方式に異論を唱えるつもりはない。それでも本音を言えば、その先にある世界の舞台に未練は残った。
「クラブワールドカップには出たかった。この大会だけは、年間1位のチームが出れるとかだったら良かったのに…(苦笑)」
肉体的にも精神的にもタフさが求められた一年だった。遠藤は、リーグ戦のほか、ACLや国内のカップ戦、さらには日本代表と多くの大会、試合に顔を出し続けた。
「タフになったと思うし、メンタル的にもフィジカル的にも成長した部分があると思う。正直、タイトルを取りたかったですけど、最後の最後に負けてしまうとか……、悔しさのほうが今は大きいかな」
その悔しさは、また来季にぶつけたい。
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