【日本代表】中途半端なベタ引きはノーサンキュー。森重流のディフェンス論とは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2016年11月09日

「なんとなく敷くのではなく、ぎりぎりの駆け引きをしながら…」

トレーニングに励む森重。オマーン戦で先発も? 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 オマーン戦、そしてサウジ戦での注目ポイントのひとつが日本のディフェンスだ。ここまで最終予選ではセットプレーとPKで失点しているが、それを改善するうえで重要なのが「無駄なファウルをしないこと」(森重)になる。その森重は、今回の代表活動ではミーティングでオーストラリア戦の映像を見ながら監督と選手たちが話し合ったという。
 
 10月のオーストラリア戦に関して言えば、日本の“引いた守り”が少なからず話題になった。セットプレーとPKで失点しているにもかかわらず、自陣に立てこもるような戦い方は果たしてハリルジャパンに合っているのだろうか。
 
 今回の最終予選にここまでCBの主力としてプレーしている森重は、引いた守り方について次のような見解を示した。
 
「引いて守るにしても、どのポジションがどこまで引くのかというのをもっと考えないといけない。(相手が攻め込んできた時に)サイドハーフがどこまでついて行って、どのタイミングでサイドバックに渡すのか、そういうのも大事です。
 
 深い位置でブロックを敷くとなると、奪ってから出ていくまでもたつくし、ゴールまでの距離も遠くなる。そうなれば、必然的に消耗してしまう。ブロックを敷くにしても、もっと良い距離感やバランスを意識したい。なんとなく敷くのではなく、ぎりぎりの駆け引きをしながら、前に行けるチャンスを窺う。そういうのをチームとしてやっていかないといけない」
 
 そんな森重は、監督の指示をそのまま守ればいいわけではないというコメントも発していた。
 
「監督がそういうふうにやりたいと言っても、もっとこうしたほうがいいという意見があればも主張したほうがいい。今までは聞いて、それを実践する割合のほうが多かったですが、プラスアルファの部分、自分たちがこうしたほうがいいというところがあれば、監督と話し合うべきだと思います」
 
 ベタ引きはノーサンキュー。「ぎりぎりの駆け引きが必要」という森重は、11月の代表戦でどのような守備を披露するのか期待したい。

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