セビージャ、前半の勢い続かずバルサに逆転負け…ベンチ入りの清武は出番なし

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年11月07日

前後半で対照的な内容。勝点奪取のチャンスはあっただけに…

前半43分までバルサを封じ込めたセビージャだが、以降は相手の巧さにしてやられた。メッシは攻守で奮闘して、抜群の存在感を発揮。1点を挙げ、バルサでの通算得点は500に達した。 (C) Getty Images

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警告:セ=ラミ(26分)、マリアーノ(50分)、エヌゾンジ(82分)、カリーソ(85分) バ=ネイマール(10分)、S・ロベルト(44分)、ディーニュ(66分)、メッシ(83分)、スアレス(88分)、マスチェラーノ(90+1分) (C) SOCCER DIGEST

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 11月6日(現地時間)、リーガ・エスパニョーラ第11節が行なわれ、セビージャはバルセロナに1-2で敗れた。
 
 勝点1差で迎えた大一番、ホームのセビージャは勝てば2位へ浮上できるとあって、試合開始直後から気合いの入ったプレーを披露。30秒で早くも、ビエットがうまく抜け出してファーストシュートを放つ。
 
 しかし、バルサも負けておらず、2分、左からメッシが中央へ切れ込んでネイマールへ。ネイマールがさらに右へ流すと、走り込んだスアレスがフリーでシュートを放つ。これはGKリコのセーブに遭うも、早くもバルサは決定機を掴んだ。
 
 いきなりピンチを迎えたホームチームだが、臆することなく攻め、5分には右SBのマリアーノが持ち込んで逆サイドにクロスを上げると、これを左SBのエスクデロがダイレクトボレーで合わせる。
 
 13分にはビトーロがビエットのパスを受けて好機を得るも活かせず。しかし、その2分後、サラビアのパスに対するバルサ右SBのS・ロベルトの対応が拙かったこともあり、再びビトーロが抜け出し、今度はGKテア・シュテーゲンとの1対1を制して、セビージャに先制点をもたらした。
 
 リードを奪ったホームチームは、さらに動きが活性化。守備では常に数的優位を保ってバルサの組織プレー、個人技を封じ、ボールを奪うと長短を織り交ぜたパスワークで素早く相手ゴールに迫っていく。まさに、バルサのお株を奪うプレーでペースを握った。
 
 持ち前のポゼッションサッカーを封じられたバルサは、メッシやネイマールが個人技で打開しようとするも、ドリブルすればすぐに相手に取り囲まれ、スルーパスは読まれてカットされる。シュートといえば、37分にネイマールのパスを受けたメッシの遠めからの一撃(枠外)ぐらいだった。
 
 狙い通りの展開で試合を進めるセビージャは、その後もバルサ陣内に攻め入り、41分にはビエットからのパスを受けてビトーロが決定機を迎えるが、丁寧なインサイドキックでのシュートは枠を捉えられず、追加点のチャンスを逸する。
 
 すると、2分後、バルサは速い攻めから、ネイマールがペナルティーエリアに侵入し、粘りながら後方へパス。これを走り込んだメッシがゴール左隅に流し込んで、同点に追い付いた。
 
 1-1で迎えた後半、開始直後から攻勢に立ったのはバルサ。47分にメッシがゴール前でフリーになり、直後にはラキティッチがフリーで鋭いシュートを放つなど、いきなり立て続けにチャンスを得る。
 
 セビージャも、カウンターからナスリが惜しいシュートを放ったものの、ホームチームからは前半に見られた勢いは失われ、守備でも相手へのプレッシャーは弱まり、最後のところでDFが何とか踏ん張ってバルサの攻撃をしのぐという場面が目立つようになる。
 
 こうなると、主導権は完全にバルサへ。メッシは周囲との連係、そして抜群の個人技から再三、得点機を得る。59分にはエリア手前で相手選手3人をかわしてシュート(クロスバーの上)を放つという素晴らしい技も披露した。
 
 バルサは守備でも冴えを見せ始め、61分、相手陣内でカリーソを取り囲んでボールをカット。これをメッシがゴール前まで持ち込んでスルーパスを通し、スアレスは冷静にゴール右隅に突き刺して勝ち越しゴールを決めた。
 
 セビージャは18分にビトーロがゴール前でボールを受けるもコントロールしそこなってシュートを打てず、そこから波状攻撃を仕掛けたが、バルサDF陣にことごとくはね返されてしまう。
 
 74分にもCKから競り勝ったエヌゾンジが惜しいヘディングシュートを放つなど、セビージャに同点機は訪れたが、それ以上にバルサは多くのチャンスを創出し、72分、75分とスアレスが決定的なシュートでセビージャ・ゴールを脅かした。
 
 ホームチームのゴール周辺で長くバルサの攻撃プレーが展開された後半は、スコアはこれ以上動くことなく、アウェーチームに凱歌が上がった。
 
 前後半で全く対照的なプレー内容だったセビージャ。運動量が落ちたところでバルサに地力の差を見せ付けられたかたちだが、リードして折り返せなかったことは、精神的にも大きな痛手となっただろう。勝点を奪うチャンスはあっただけに、悔いの残る敗戦となった。
 
 そして、清武はベンチ入りこそ果たしたものの、サンパオリ監督が選択した交代選手はガンソ、イボーラ、コレアの3人で、チャンピオンズ・リーグのディナモ・ザグレブ戦に続く試合出場はならなかった。
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