中盤の攻防を制してアドバンテージを生み出したヘルタの強さ。

チームでの重要度が高まった今シーズン、原口に求められるものは多い。守備面での貢献だけでは周囲を満足させることはできない。 (C) Getty Images

警告:ヘ=シュタルク(45+1分)、ミッテルシュテット(64分) ボ=クラマー(8分)、ヴェント(29分)、クラマー(39分)、シュトロブル(43分)
退場:ボ=クラマー(39分)
(C) SOCCER DIGEST
11月4日(現地時間)、ブンデスリーガ第10節が行なわれ、ヘルタ・ベルリンはボルシアMGを3-0で下した。
5位のヘルタが11位のボルシアをホームに迎えた一戦。ワールドカップ予選に臨む日本代表のメンバーに選出された原口は、開幕から10試合続けてスタメン入りを果たした。
試合は、互いに主導権を争って激しいプレスを仕掛け合う。そんななかで、アウェーチームは右サイドのヘアマンが幾度か抜け出してチャンスを創出。11分にシュトロブル、17分にはシュティンドルが惜しいシュートを放った。
しかし得点は、ヘルタにもたらされる。18分、ヴァイザーが右サイドでボールを運び、逆サイドでフリーのカルーへ。正確なパスを受けたカルーは、ダイビングヘッドでゴール右隅に突き刺した。
先制点を得たことでペースを握ったヘルタに対し、ボルシアは後手を踏むにようになり、対応が遅れてファウルを連発。また、守備陣が集中力を欠いたプレーでピンチを迎える場面も幾度か見られるようになる。
31分には、ヘアマンが右足首を痛めてピッチを退くアクシデント。その2分後、交代選手の準備のためにひとり少ない状態のなか、DFエルベティのクリアが味方に当たってはね返ったボールが、前線に残っていたカルーの前にこぼれるという不運で、リードを2点に広げられた。
さらに39分、ヘルタのカウンターを止めようとしたクラマーが後方からのファウルで2度目の警告を受けて退場。ただでさえ苦しいボルシアは、以降の長い時間、数的不利まで強いられることとなった。
ヘルタにとっては願ってもない展開となったが、後半、3バックから4バックに移行したボルシアを無理に攻め込むことなく、じっくりとパスを回しながら、相手の隙を窺う。自陣でパスを回すことの多いボルシアを追い込みながら、機を見て奪いにかかり、そこから攻撃に繋げていった。
対するボルシアは後半、何とかゴールを挙げようと積極性を見せ、53分のシュティンドルのミドルを皮切りに、67分には交代出場のジョンソンが縦パスに抜け出して決定機を迎えるが、ヘルタCBシュタルクの懸命の守備に阻まれる。
他にも、67分にジョンソン、76分にはヴェステルゴーが惜しいヘディングシュートを放ち、78分にもジョンソンとのパス交換からシュティンドルが抜け出して好機を迎える。しかし、GKヤルステインとの1対1を制することはできなかった。
ヘルタは、59分にイビシェビッチがCKを頭で合わせたプレー以降、慎重になりすぎたのか好機から遠ざかり、逆に守勢に立つ時間が長くなる。次にフィニッシュまで持ち込んだのは77分、ヴァイザーのパスを受けたSBミッテルシュテットのダイレクトシュートだった。
しかし、それでも2点のリードを有して余裕を保ち続けたヘルタは、84分、ヴァイザーとイビシェビッチのパス交換のあいだにカルーが相手DFラインの裏に走り抜け、スルーパスを受けてハットトリックを達成。粘るボルシアにダメを押した。
3-0の大勝を飾ったヘルタ。チャンピオンズ・リーグにも出場しているボルシアを中盤で押し込んで主導権を握り、アドバンテージを生み出していったところに、今シーズンのチームの地力の高さを感じさせた。
最後に、原口は左サイドでハードワークを見せたが、ドリブルやパスでのチャンスメイクは数えるほどであり、シュートは68分にゴール左隅を狙ったペナルティーエリア外からの1本のみに終わっている。
チャンスに絡む回数は非常に少なく、これまでに比べると攻撃で存在感が薄く、地味なプレーに終始した印象が強い。71分に今シーズン初の途中交代を命じられたのも、致し方がないと言えるだろう。
5位のヘルタが11位のボルシアをホームに迎えた一戦。ワールドカップ予選に臨む日本代表のメンバーに選出された原口は、開幕から10試合続けてスタメン入りを果たした。
試合は、互いに主導権を争って激しいプレスを仕掛け合う。そんななかで、アウェーチームは右サイドのヘアマンが幾度か抜け出してチャンスを創出。11分にシュトロブル、17分にはシュティンドルが惜しいシュートを放った。
しかし得点は、ヘルタにもたらされる。18分、ヴァイザーが右サイドでボールを運び、逆サイドでフリーのカルーへ。正確なパスを受けたカルーは、ダイビングヘッドでゴール右隅に突き刺した。
先制点を得たことでペースを握ったヘルタに対し、ボルシアは後手を踏むにようになり、対応が遅れてファウルを連発。また、守備陣が集中力を欠いたプレーでピンチを迎える場面も幾度か見られるようになる。
31分には、ヘアマンが右足首を痛めてピッチを退くアクシデント。その2分後、交代選手の準備のためにひとり少ない状態のなか、DFエルベティのクリアが味方に当たってはね返ったボールが、前線に残っていたカルーの前にこぼれるという不運で、リードを2点に広げられた。
さらに39分、ヘルタのカウンターを止めようとしたクラマーが後方からのファウルで2度目の警告を受けて退場。ただでさえ苦しいボルシアは、以降の長い時間、数的不利まで強いられることとなった。
ヘルタにとっては願ってもない展開となったが、後半、3バックから4バックに移行したボルシアを無理に攻め込むことなく、じっくりとパスを回しながら、相手の隙を窺う。自陣でパスを回すことの多いボルシアを追い込みながら、機を見て奪いにかかり、そこから攻撃に繋げていった。
対するボルシアは後半、何とかゴールを挙げようと積極性を見せ、53分のシュティンドルのミドルを皮切りに、67分には交代出場のジョンソンが縦パスに抜け出して決定機を迎えるが、ヘルタCBシュタルクの懸命の守備に阻まれる。
他にも、67分にジョンソン、76分にはヴェステルゴーが惜しいヘディングシュートを放ち、78分にもジョンソンとのパス交換からシュティンドルが抜け出して好機を迎える。しかし、GKヤルステインとの1対1を制することはできなかった。
ヘルタは、59分にイビシェビッチがCKを頭で合わせたプレー以降、慎重になりすぎたのか好機から遠ざかり、逆に守勢に立つ時間が長くなる。次にフィニッシュまで持ち込んだのは77分、ヴァイザーのパスを受けたSBミッテルシュテットのダイレクトシュートだった。
しかし、それでも2点のリードを有して余裕を保ち続けたヘルタは、84分、ヴァイザーとイビシェビッチのパス交換のあいだにカルーが相手DFラインの裏に走り抜け、スルーパスを受けてハットトリックを達成。粘るボルシアにダメを押した。
3-0の大勝を飾ったヘルタ。チャンピオンズ・リーグにも出場しているボルシアを中盤で押し込んで主導権を握り、アドバンテージを生み出していったところに、今シーズンのチームの地力の高さを感じさせた。
最後に、原口は左サイドでハードワークを見せたが、ドリブルやパスでのチャンスメイクは数えるほどであり、シュートは68分にゴール左隅を狙ったペナルティーエリア外からの1本のみに終わっている。
チャンスに絡む回数は非常に少なく、これまでに比べると攻撃で存在感が薄く、地味なプレーに終始した印象が強い。71分に今シーズン初の途中交代を命じられたのも、致し方がないと言えるだろう。