浦和レッドダイヤモンズは11月１日のクラブ取締役会で、株主構成の変更について承認したと発表した。株式を共同保有するための三菱重工と三菱自動車による新会社を設立、三菱重工が筆頭株主になる。これにより、Ｊリーグから指摘されていた、クラブライセンス交付規則違反のおそれがなくなった。
 
　問題の発端は、燃費不正問題に揺れる三菱自動車工業に日産自動車が34パーセントを出資することが決定したため。日産は横浜の筆頭株主のため、Ｊリーグからクラブライセンス交付規則にある「他クラブの経営等への関与の禁止」に抵触する可能性が指摘されていた。

　その後、三菱自動車から浦和の株式を三菱自動車と三菱重工によって共同出資する新会社に譲渡したいという要請があった。これを受けて、浦和は11月１日の取締役会で、株主構成の変更について承認した。同じく、Ｊリーグからも承認を得た。
 
　この決定により浦和は、「三菱自動車に加え、三菱重工からもこれまで以上に強力な支援をいただくことから、浦和レッズの経営が一層盤石な体制となります。 さらに、選手や練習環境整備への投資を含むチーム強化、および自己資本の充実や基幹システム構築など経営基盤を強化するため、第三者割当方式による増資も検討しております」と発表している。

　なお、２社による新会社の浦和レッズ株式取得の割合は、浦和レッズの株式全体の50．６パーセントにあたる。 内訳は、三菱重工が30．８パーセント、 三菱自動車が19．８パーセント。

　また、浦和のユニホームでは、三菱自動車がACL用の胸、リーグ戦用の背中のスポンサーを務めてきた。 来季、そのスポンサー部分がどのようになるか注目される。

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