重要なゲームで結果を残すその様は、まさに「エース」に相応しい。
[U-19アジア選手権・準々決勝 日本 4-0 タジキスタン/バーレーン]
ゴールをこじ開けたのは、やはりエースの小川航基(磐田)だった。
【PHOTO U-19アジア選手権】小川のゴールから4-0と圧勝し5大会ぶりの出場権獲得
U-20ワールドカップ出場権が懸かったタジキスタンとの準々決勝。日本が過去4大会連続で越えられなかった壁を突き破るべく、小川はさっそく仕事を果たす。
8分、市丸瑞希(G大阪)からのフィードを受けて放ったヘディングシュートはポストに嫌われたが、その流れから再びチャンスが訪れた。
「相手がボールウォッチャーになっていたところがあったし、(堂安)律から良いボールが来るのは分かっていましたので、良いポジションを取れるように意識しました」
この言葉どおり、右サイドから堂安が放り込んだクロスは、ピンポイントで小川のもとへ届く。これを豪快にヘディングで叩き込み、欲しかった先制点をもたらした。
さらに2点リードで迎えた73分、今度は「足技」でも魅せた。
自らの突破からゴール前でファウルを誘い、絶好の位置でFKを獲得する。「自分のもらったFKで距離も近かったので、ここは力強く蹴ろう」と決心し右足を振り抜くと、威力、コースとも完璧な一撃がネットに突き刺さった。
“珍しい”直接FKでのゴールに、「プレースキッカーっていうわけではないですけど、(FKを)もらったし蹴ろうかなという感じでいたら、入った」とおどけた。もっとも、試合の趨勢を決定づけたという意味でも、実に貴重な追加点だった。
ここ2試合はゴールから遠ざかり、グループリーグ第3節のカタール戦では、三度あった決定機を決めきれず、責任も感じていた。しかし、初戦のイエメン戦で奪った先制点など、ここ一番での勝負強さがあるのも事実。重要なゲームで結果を残すその様は、まさに「エース」に相応しいものだ。
この日の2ゴールで、今大会での通算得点は「3」に伸びた。チームの躍進とともに、その数字をどこまで伸ばせるかも見物だろう。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
ゴールをこじ開けたのは、やはりエースの小川航基(磐田)だった。
【PHOTO U-19アジア選手権】小川のゴールから4-0と圧勝し5大会ぶりの出場権獲得
U-20ワールドカップ出場権が懸かったタジキスタンとの準々決勝。日本が過去4大会連続で越えられなかった壁を突き破るべく、小川はさっそく仕事を果たす。
8分、市丸瑞希(G大阪)からのフィードを受けて放ったヘディングシュートはポストに嫌われたが、その流れから再びチャンスが訪れた。
「相手がボールウォッチャーになっていたところがあったし、(堂安)律から良いボールが来るのは分かっていましたので、良いポジションを取れるように意識しました」
この言葉どおり、右サイドから堂安が放り込んだクロスは、ピンポイントで小川のもとへ届く。これを豪快にヘディングで叩き込み、欲しかった先制点をもたらした。
さらに2点リードで迎えた73分、今度は「足技」でも魅せた。
自らの突破からゴール前でファウルを誘い、絶好の位置でFKを獲得する。「自分のもらったFKで距離も近かったので、ここは力強く蹴ろう」と決心し右足を振り抜くと、威力、コースとも完璧な一撃がネットに突き刺さった。
“珍しい”直接FKでのゴールに、「プレースキッカーっていうわけではないですけど、(FKを)もらったし蹴ろうかなという感じでいたら、入った」とおどけた。もっとも、試合の趨勢を決定づけたという意味でも、実に貴重な追加点だった。
ここ2試合はゴールから遠ざかり、グループリーグ第3節のカタール戦では、三度あった決定機を決めきれず、責任も感じていた。しかし、初戦のイエメン戦で奪った先制点など、ここ一番での勝負強さがあるのも事実。重要なゲームで結果を残すその様は、まさに「エース」に相応しいものだ。
この日の2ゴールで、今大会での通算得点は「3」に伸びた。チームの躍進とともに、その数字をどこまで伸ばせるかも見物だろう。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

10月13日発売号ではJ1・第2ステージ残り3節の見どころを特集。中村憲剛選手のインタビュー、楢﨑正剛×田口泰士選手の対談に加え、J1・500試合の偉業を達成した阿部勇樹選手のストーリーにも迫ります。クラブダイジェストはC大阪。