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「ベクトルを前に」宇佐美貴史が語るガンバ大阪の新スタイル。指揮官の印象は?「選手にリスペクトを持って接してくれてます」

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2026年01月16日

「もう、ほぼほぼ空き時間はないです」

ガンバの“象徴”宇佐美もフラットな競争でスタート。「「試合に出れば、結果は残せると思う」。写真:河治良幸

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 ガンバ大阪はダニエル・ポヤトス監督が3シーズンを率いた体制に区切りを打ち、ドイツ人のイェンス・ウィッシング新監督を迎えた。

 百年構想リーグという半年間の特殊なレギュレーションで、ガンバの場合はラウンド16に勝ち進んだACL2を並行して戦うが、2026-27シーズンに向けた「再設計」の期間として位置づけられている。

 イェンス監督の就任に伴い、スペシャルアドバイザートゥザヘッドコーチのヨルン・エリック・ヴォルフ、アシスタントコーチのハリー・プファル、フィジカルコーチのティモ・ローゼンベルグが入閣。留任の遠藤保仁コーチらと新監督を支えていくことになる。

 これまでキャプテンを務めてきた33歳の宇佐美貴史も「全員ゼロからのスタート」と主張する環境で、ガンバはいかなる進化をしていくのか。

「ビジュアルもすごく爽やかですし、英語を喋ってくれるので。すごく選手にリスペクトを持って接してくれてます」

 宇佐美はイェンス監督の印象をそう語るが、トレーニングに関してはプロのキャリアで最も厳しい部類であるという。もちろん、ユースから昇格したばかりの頃はプロの身体作りをしていく段階の厳しさはあったはずだが、宇佐美は「メニューで言うと一番きつい」と認める。

「タイムスケジュールも違います。一日の流れが。もう、ほぼほぼ空き時間はないです」と宇佐美。朝は筋トレから始まり、昼食を食べてから、練習前に再び筋トレといった具合に身体を追い込んでいる。グラウンドでも常に強度の高いものを求められる。
 
 それでも納得して取り組めるのは「きついメニューはやってるんですけど、こうこう、こういう理由があるから、この練習メニューをしっかりやってほしいと伝えてくれるので。選手は頑張ってやろうという気持ちになる」からだ。宇佐美は空き時間に、持参した4種類のお茶を飲むのが、一日の最高の楽しみであるという。

 現在は心も身体も充実して取り組めているが、「もう常にサッカー、サッカーという感じで、1個1個の練習メニューの強度も高い。元気はもう少しでなくなっていく。そう予言しておきます」と笑う。

 新監督が目ざすスタイルを宇佐美の言葉で簡単に表現すると「ベクトルを前に」となる。高い位置からプレッシャーをかけて、奪ったボールを間髪入れずに前へ運んで、ゴールを目ざしていく。常に最優先は相手ゴール。ただし、ロングキックを多用するわけではなく、ゴールにベクトルを向けるなかで、必要ならボールを動かして相手の守備を外していくビジョンもセットで掲げられているようだ。

 チームは1月7日に始動し、12日から沖縄キャンプがスタート。4日目となる15日にはFC町田ゼルビアと35×3本のトレーニングマッチを行なった。山下諒也の得点などで、トータル3-2で勝利したが、宇佐美は「フルピッチでやるのは初めてなので。1回でうまくいく事はないですし、トライというのをしっかりと繰り返しながら、時間をかけて身につけていくものだと思う」と話す。それでも町田を相手に、イェンス監督の掲げるサッカーの方向性を垣間見ることはできた。

 3本それぞれのメンバーを見ても、層の厚さは感じられる。メンバーは昨シーズンからほぼ継続だが、攻撃的なポジションでは横浜F・マリノスから植中朝日が加入し、FC岐阜からレンタルバックの中村仁郎や高卒2年目の名和田我空なども、良いアピールをしていた。
 
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