「日本代表を見る目が多少変わってきた」オランダ大一番でも冴えに冴えた板倉滉が実感する“ニッポンへのリアル評”。「舐めた感じとか、ないですね」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年12月16日
「綺世がオランダリーグの得点王という理由が分かりました」
12月14日に行なわれたアヤックス対フェイエノールトは史上200試合目のデ・クラシケル。その伝統の一戦をアヤックスが2対0で制した。DFとしてフル出場し、チームの完封勝利に貢献した板倉滉は「勝てて良かった。アヤックスにとって大きな試合。その意味を練習やロッカーから感じてました」と喜んだ。
フェイエノールトのエースストライカー、上田綺世をマークしたのは18歳のアーロン・バウマン。それでもキックオフ直後の空中戦を皮切りに、板倉と上田は何度も激しいデュエルを繰り広げた。
「僕のマークの担当は綺世ではなかった。それでも綺世の(DFの背後を突く)抜け出しや、常にゴールを狙う姿勢とか、自分の視野にずっと入ったので、彼がいるほうのカバーを意識してしまった。対峙してみて、綺世がオランダリーグの得点王(18節終了時18ゴール)という理由が分かりました。綺世は間違いなくオランダのナンバーワン・ストライカー。器用だし、常に動き出しからゴールを狙っている。守りながら『そこにいいボールが入れば、それは得点に繋がるよな』と感じてました。今日はゼロに抑えることができました。しかし綺世は今後もゴールを獲ると思います」
フェイエノールトのエースストライカー、上田綺世をマークしたのは18歳のアーロン・バウマン。それでもキックオフ直後の空中戦を皮切りに、板倉と上田は何度も激しいデュエルを繰り広げた。
「僕のマークの担当は綺世ではなかった。それでも綺世の(DFの背後を突く)抜け出しや、常にゴールを狙う姿勢とか、自分の視野にずっと入ったので、彼がいるほうのカバーを意識してしまった。対峙してみて、綺世がオランダリーグの得点王(18節終了時18ゴール)という理由が分かりました。綺世は間違いなくオランダのナンバーワン・ストライカー。器用だし、常に動き出しからゴールを狙っている。守りながら『そこにいいボールが入れば、それは得点に繋がるよな』と感じてました。今日はゼロに抑えることができました。しかし綺世は今後もゴールを獲ると思います」
フェイエノールト戦の勝利で3位に浮上したアヤックス。しかし、今季のアヤックスはチャンピオンズリーグ(CL)で5連敗を喫するなど深刻な不振に陥り、クラブ生え抜きのジョン・ハイティンハ監督は早々に更迭された。その後、暫定監督として指揮を執るフレッド・フリムは、
・4-3-3システムを基軸としつつも、守備後退時には5-4-1システムでブロックを敷く、昨季のフランチェスコ・ファリオ―リ監督(現ポルト)のシステムを踏襲
・「育成のアヤックス」を想起させる若手の積極的な抜擢
で潮目を変え、フェイエノールトに勝ったことで公式戦4連勝を記録した。
4-3-3→5-4-1の可変システムを採用する現在のアヤックスにおいて、板倉は“ヘンダーソン・ロール”を任された。それはジョーダン・ヘンダーソン(イングランド代表。現ブレントフォード)が昨季、アヤックスで果たしたタスク。リバプールの元主将はアヤックスで、アンカーとしてDFとFWのつなぎ役、チャンスメイク、相手の攻撃の潰し役をこなしつつ、自陣ゴール前ではCBとして身体を張った守備を披露した。
12月10日のCL、カラバフとのアウェーゲームで、指揮官はモキオ、ストゥールという17歳コンビをMFに抜擢。アンカーの板倉は若きMFコンビを後方支援しつつ、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールの両方で複雑なタスクを遂行しなければならなかった。最終的にはCLで初勝利を飾ったアヤックスだったが、その過程はかなり難しいもの。板倉も本来の出来から程遠かったが、それでもフリム監督は「滉は絶え間なくコーチングを続けていた」と揺るぎない信頼を口にした。
それから4日後のデ・クラシケル。シュタロの負傷、バースの出場停止により、板倉はCBに復帰。まるで水を得た魚のようにプレーし、守備だけではなくオン・ザ・ボールでも時おり非凡なところを見せ、専門誌『フットボール・インターナショナル』の週間ベストイレブンに、佐野航大(MF/NEC)とともに選出された。
・4-3-3システムを基軸としつつも、守備後退時には5-4-1システムでブロックを敷く、昨季のフランチェスコ・ファリオ―リ監督(現ポルト)のシステムを踏襲
・「育成のアヤックス」を想起させる若手の積極的な抜擢
で潮目を変え、フェイエノールトに勝ったことで公式戦4連勝を記録した。
4-3-3→5-4-1の可変システムを採用する現在のアヤックスにおいて、板倉は“ヘンダーソン・ロール”を任された。それはジョーダン・ヘンダーソン(イングランド代表。現ブレントフォード)が昨季、アヤックスで果たしたタスク。リバプールの元主将はアヤックスで、アンカーとしてDFとFWのつなぎ役、チャンスメイク、相手の攻撃の潰し役をこなしつつ、自陣ゴール前ではCBとして身体を張った守備を披露した。
12月10日のCL、カラバフとのアウェーゲームで、指揮官はモキオ、ストゥールという17歳コンビをMFに抜擢。アンカーの板倉は若きMFコンビを後方支援しつつ、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールの両方で複雑なタスクを遂行しなければならなかった。最終的にはCLで初勝利を飾ったアヤックスだったが、その過程はかなり難しいもの。板倉も本来の出来から程遠かったが、それでもフリム監督は「滉は絶え間なくコーチングを続けていた」と揺るぎない信頼を口にした。
それから4日後のデ・クラシケル。シュタロの負傷、バースの出場停止により、板倉はCBに復帰。まるで水を得た魚のようにプレーし、守備だけではなくオン・ザ・ボールでも時おり非凡なところを見せ、専門誌『フットボール・インターナショナル』の週間ベストイレブンに、佐野航大(MF/NEC)とともに選出された。




















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