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「驚異的な速さで駆け上がっている」ドイツに出現した“完璧なウインガー”エル・マラの魅力【現地発】

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2025年12月04日

グアルディオラ監督も注視する

レバノン人の父とドイツ人の母を持つケルンのFWサイード・エル・マラ。(C)Getty Images

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 ブンデスリーガ12節のブレーメン戦。1点のビハインドで後半アディショナルタイムを迎えたアウェーチームのケルンを救ったのは、19歳のサイード・エル・マラだった。左サイドからの鋭いドリブルでエリア内に進入すると、右足を素早く振り抜いて起死回生の同点弾を奪ったのだ。『スカイ・ドイツ』によれば、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督も注視する新星の凄みとは──。バイエルン、ドイツ代表の番記者として活躍するパトリック・シュトラッサー記者が解説する(翻訳:円賀貴子)。

―――◆―――◆―――

 サイード・エル・マラはキャリア初挑戦のブンデスリーガで10試合に出場し、すでに4ゴール・2アシストを決めている(執筆時点。ブレーメン戦のゴールが5得点目)。数か月前までレンタル先のヴィクトリア・ケルン(3部)でプレーしていた19歳が、これだけの結果を叩き出している事実自体が異例だ。

 レバノン人の父とドイツ人の母を持つ有望株は、キャリアの階段を今まさに驚異的な速さで駆け上がっている。
 
 飛ぶ鳥を落とす勢いを見せる俊英に、素早く反応したのはドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督だ。11月の北中米ワールドカップ予選、ルクセンブルク戦とスロバキア戦に臨むメンバーに初招集した。「ドイツにはあまりいないタイプ」とその希少性を高く評価する。

 1対1に果敢に挑む勇気、機知に富んだ振る舞い、爆発的なスプリント力、そして高い決定力は、いずれも常人離れしている。なるほど、ドイツにはあまりいない“完璧なウインガー”である。

※『ワールドサッカーダイジェスト』No.687より転載(紙幅の都合による未掲載分を追記)

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