「トップチームの基準でやっていくことが大事」
待ちに待ったU-17ワールドカップの舞台。3-4-2-1のシャドーで主力を担うMF小林志紋(広島ユース)はゴールを挙げ、日本を勝利に導くつもりだった。
しかし、現時点では思い描いた結果は残せていない。グループステージ初戦のモロッコ戦(2-0)はスタメンに名を連ねたが、キックオフ直前にコンディション不良で出場を回避。続くニューカレドニア戦(0-0)もベンチスタートとなり、88分からの途中出場となった。
満を持してポルトガルとの第3戦(2-1)で初先発を飾り、持ち前のテクニックを活かした仕掛けから積極的に得点を狙う。しかし、チャンスを活かせずに58分でベンチに下がった。
こんなはずじゃなかった――。小林の言葉からも消化しきれない想いが滲む。
「初戦に出られなくて、2戦目で少し出られた。3戦目で先発できたけど、自分としては初戦から出場してギアを上げ、グループステージで結果を残したいというのがあった。結果を残せなかったので、グループステージは悔しさがある。自分の中で課題も見つかったので、結果を残して決勝トーナメントではチームを勝たせたい」
昨年10月のU-17アジアカップ予選、今年4月の本大会では主軸として活躍し、その後のU-18高円宮プレミアリーグWESTではゴールを量産。来季からのトップチーム昇格が内定しただけではなく、2種登録として8月にはJ1、10月半ばにはACLEでプレーする機会も得た。同世代の中では誰よりも経験を積み、結果を残してきた自負があったからこそ、チームを勝利に導きたいと誓っていた。
しかし、現時点では思い描いた結果は残せていない。グループステージ初戦のモロッコ戦(2-0)はスタメンに名を連ねたが、キックオフ直前にコンディション不良で出場を回避。続くニューカレドニア戦(0-0)もベンチスタートとなり、88分からの途中出場となった。
満を持してポルトガルとの第3戦(2-1)で初先発を飾り、持ち前のテクニックを活かした仕掛けから積極的に得点を狙う。しかし、チャンスを活かせずに58分でベンチに下がった。
こんなはずじゃなかった――。小林の言葉からも消化しきれない想いが滲む。
「初戦に出られなくて、2戦目で少し出られた。3戦目で先発できたけど、自分としては初戦から出場してギアを上げ、グループステージで結果を残したいというのがあった。結果を残せなかったので、グループステージは悔しさがある。自分の中で課題も見つかったので、結果を残して決勝トーナメントではチームを勝たせたい」
昨年10月のU-17アジアカップ予選、今年4月の本大会では主軸として活躍し、その後のU-18高円宮プレミアリーグWESTではゴールを量産。来季からのトップチーム昇格が内定しただけではなく、2種登録として8月にはJ1、10月半ばにはACLEでプレーする機会も得た。同世代の中では誰よりも経験を積み、結果を残してきた自負があったからこそ、チームを勝利に導きたいと誓っていた。
当然、このままでは終われない。
「相手の堅い守備を剥がせず、ゴールが奪えなかったのは課題。前の選手はゴールを取るのが仕事だと思う。自分の武器も攻撃面なので、通用しなかったということ。守備面も含めてまだまだ課題がある」とグループステージを振り返りつつ、「1つのゴールの大切さはセグ(MF瀬口大翔/神戸ユース)やタケシ(MF和田武士/浦和ユース)のゴールから感じたので、自分がゴールを奪うところは意識したい」と意欲を示した。
11月15日のラウンド32で日本は南アフリカと対戦する。スピードがあり、リーチの長さなど、これまでの相手とはまた違う特徴を持つ。身体の強さもあり、そうした相手を切り崩すのは容易ではない。
だが、小林には積み重ねてきたものがある。「トップチームの基準でやっていくことが大事」と本人が語ったように、技術を磨いてきたのはもちろん、この一年は当たり負けしないようにフィジカル面も強化してきた。体重は5キロ増え、体幹の強さも高まった。
プロで戦うために鍛錬を積んできたからこそ、世界で戦うための準備ができたとも言える。ここから先は負けたら終わりの一発勝負。90分で決着がつかなければ、即PK戦というレギュレーションだ。
自らの価値を示すために。グループステージで味わった悔しさを晴らすために。サンフレッチェのNEXTブレイク候補は結果を残し、日本を勝利に導く。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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11月15日のラウンド32で日本は南アフリカと対戦する。スピードがあり、リーチの長さなど、これまでの相手とはまた違う特徴を持つ。身体の強さもあり、そうした相手を切り崩すのは容易ではない。
だが、小林には積み重ねてきたものがある。「トップチームの基準でやっていくことが大事」と本人が語ったように、技術を磨いてきたのはもちろん、この一年は当たり負けしないようにフィジカル面も強化してきた。体重は5キロ増え、体幹の強さも高まった。
プロで戦うために鍛錬を積んできたからこそ、世界で戦うための準備ができたとも言える。ここから先は負けたら終わりの一発勝負。90分で決着がつかなければ、即PK戦というレギュレーションだ。
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