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欧州王者撃破でGS首位突破。3バック→4バック→5バック、臨機応変な対応で示した廣山ジャパンの進化【現地発】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2025年11月11日

残り20分を10人で…ポルトガル戦の舞台裏

U-17日本代表はGS第3戦でポルトガルを撃破。グループ首位で決勝T進出を決めた。写真:佐藤博之

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[U-17W杯]日本 2-1 ポルトガル/11月9日/Aspire Zone – Pitch5 

 残された時間は後半アディショナルタイムを含め、20分以上あった。2−0でリードしているとはいえ、欧州王者・ポルトガルの圧力に耐えるのはあまりにも長い。10人で戦うなかでどれだけ耐えられるのか。不安をよそに選手たちは逞しく戦い、勝点3を手にした。

 11月9日に行なわれたU-17ワールドカップのグループステージ・第3戦。他会場の結果に関わらず、2位以上での突破が決定的だった廣山望監督率いるU-17日本代表はポルトガルと対戦した。

 前半に2点を奪い、最後までリードを守り切り、2−1で勝利を掴んで首位通過を決めた。だが、90分を振り返れば、簡単な戦いではなく、チームが発足してから最も厳しいゲームだったのは間違いない。

 前半から真っ向勝負を挑み、個性豊かなアタッカー陣の封じ込めに成功。組織的な守りで相手に得点を与えない。相手の圧力をうまく交わしながら攻撃を展開し、試合を優勢に進めた。

 前半は文句なしのパフォーマンス。後半に期待が持てる内容だった。だが、ハーフタイムを終えると、ギアを入れ直してきたポルトガルに苦戦。今大会3得点をマークしている大型FWアニシオ・カブラル(ベンフィカ)の投入で相手の勢いは増し、自陣で守る時間帯が増えた。
 
 そして、71分。ゲームの分岐点が訪れる。右ウイングバックのMF長南開史(柏/1年)が相手と接触した際に足を出してしまう。FVS(リクエスト方式のビデオ判定)で報復行為が認められ、一発退場となったのだ。

 優勝候補の一角で圧倒的な攻撃力を誇るポルトガルに対して、10人で戦うのは至難の業。数的不利になった直後の75分に3バックの左を本職とするDF藤井翔大(横浜FMユース/2年)を投入し、3バックから4バックに変更。左CBに入っていたCBメンディーサイモン友(流経大柏/2年)を右SBに配置転換し、4−4−1の形で凌ぐ策を取った。だが、簡単には事が進まない。

 シャドーからサイドハーフにポジションを変えていたFW吉田湊海(2年/鹿島ユース)とFW浅田大翔(横浜FM/3年)が押し下げられ、6−2−1のような陣形で守ることになった。

「他の試合の結果を見て、『レッドカードがあるよ』という話をしていた。心づもりはあったし、ハーフタイムにそういう話もしていた。そのなかで実際にやるとなると、また全然違う」と廣山監督が明かしたように、思うような守備ができなくなった。

 最終ラインが押し上げられず、中盤もMF野口蓮斗(広島ユース/2年)とMF和田武士(浦和ユース/1年)の2枚では広大な範囲をカバーしきれない。80分にはゴール前の混戦から1点を返され、土俵際に追い込まれた。
 
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