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アモリム就任後初のリーグ3連勝。マンUはなぜ好調なのか。メリハリの効いたスタイル、直線的なプレー。クラブOBも満足げ【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

田嶋コウスケ

2025年10月30日

ブライトンに4-2勝利

ユナイテッドが好調だ。ブライトンに勝利してリーグ3連勝を飾った。(C)Getty Images

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 マンチェスター・ユナイテッドの調子がやっと上がってきた。

 10月25日に行なわれたプレミアリーグ第9節のブライトン戦で4-2と勝利し、国内リーグでは2024年2月以来となる3連勝を飾った。順位も6位まで上昇。もちろん、24年11月に就任したルベン・アモリム監督にとっては、就任後初となるリーグ3連勝である。就任からちょうど1年が経とうとするこのタイミングで、ようやく結果が形となって表われてきた。

 ピッチ上のパフォーマンスにも、チームの好調ぶりが見て取れた。

 筆者は、ブライトンの三笘薫が1ゴール・1アシストを記録した今年1月の同カードを現地で取材している。この時のスコアは、ブライトンが3-1で勝利。当時のユナイテッドを一言で表わすなら「連係構築の途中段階」だった。

 システムと戦術に固執しすぎるあまり、選手個々の判断が異様なほど遅く、パスワークのスピードも精度も欠けていた。ピッチ上の選手から「どうすればいいのか」という迷いが伝わってくるほどで、攻守の両面でちぐはぐな印象が否めなかった。

 ところが今回のブライトン戦では、その時に比べて連係の精度が格段に向上していた。基本戦術は「堅守速攻」。相手がボールを保持している時はプレスをかけるものの、「奪えない」と判断すれば素早くリトリートし、5バック(5-2-3)のコンパクトな陣形で守備を固める。そしてボールを奪えば、一気にスピードを上げてカウンターに転じる。メリハリの効いたスタイルで、前半のうちに2点のリードを奪ってみせた。
 
 もう1つ、目を引いた動きがあった。

 最終ラインでボールを持てば、そこからロングボールを前線へ供給する。それと同時に、ウイングバックが飛び出し、相手ディフェンスラインの背後を突く──。こうした明確な約束事が、攻撃面で確かな威力を発揮していた。アモリム監督が直線的なプレーをチームに落とし込んでいる証であり、戦術理解度と連係の成熟が進んでいることがうかがえた。

 実際、スポーツサイト『ジ・アスレティック』は「昨シーズンはビルドアップに苦しんだが、今はより素早く、簡単に敵陣へボールを運べるようになっている。速く、直接的なフットボールがこの試合で猛威をふるった」と評価している。

 また、BBCのサッカーダイジェスト番組『マッチ・オブ・ザ・デイ』に出演した元ユナイテッドのマイケル・キャリック氏も、「ようやくコンビネーションを見つけたようだ。そのおかげで選手たちが本能的にプレーできている」と語り、古巣の復調を嬉しそうに話していた。

 個人部門で目立った選手を挙げるなら、新戦力のFWブライアン・ムベウモだ。3-4-2-1の攻撃的MF(シャドーの位置)で先発したカメルーン代表は、ロングボールに反応して相手ディフェンスラインの背後でパスを受ける場面が何度もあった。守備面でも献身的に走り続け、チームを支えた。

 オフ・ザ・ボールの動きが極めて秀逸で、後半に挙げた2つのゴールも、的確なポジショニングと高い決定力によるものだった。

 試合後、アモリム監督は「彼は働き続けるマシーンのようだ。トランジション時の動きも素晴らしい」と絶賛。英紙『デーリー・テレグラフ』も「現時点で、今夏移籍市場でのユナイテッドの最重要補強だ。移籍金は6500万ポンド。トッテナムとニューカッスルとの競り合いに勝利した意義は非常に大きい。ユナイテッドの攻撃スタイルを一変させた」と高く評価している。ここまで公式戦10試合で5ゴール・1アシストを記録し、チーム内得点王として存在感を放つ。

 クラブOBのウェイン・ルーニー氏も「効果的なプレーを見せている。チャンスを作れるし、優れたフィニッシャーでもある。間違いなく、ユナイテッドにとって今季最高の補強選手だ」と称賛していた。
 
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