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会長が裏で糸を引いたメディアバッシングの標的となったバルサMF。プレミア移籍を迫られ、ファンからブーイング浴びながらもなぜ“契約延長”を勝ち取ったのか【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2025年10月28日

諦めに似た気持ちが彼を支配していた

バルサで7年目を迎えているデ・ヨング。(C)Getty Images

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 バルセロナは10月15日、フレンキー・デ・ヨングとの契約を2029年まで延長したことを発表した。これはデコ、ハンジ・フリック、そして何よりも彼自身の成功である。

「いつも言っているように、僕はずっとバルサでプレーするのが夢だった。今、その夢を生きている。この夢をこれからも何年も続けていきたい」とデ・ヨングは強調する。

 バルサとの契約を3年間延長する決断は、彼にとって難しいものではなかった。しかし、その過程は困難を極めた。デ・ヨングは、ジョセップ・マリア・バルトメウ前会長の下でバルサの将来を担う存在と目されていた。

 しかしジョアン・ラポルタ現政権が誕生すると立場が悪化。会長を中心とした幹部が裏で糸を引いたメディアバッシングの標的となり、再三にわたり売却候補として名前が挙がった。しかしデ・ヨングは耐え抜いた。「周辺がどれほど騒がしくても、フレンキーは常に自分の望みを明確にしていた」と近い関係者は語る。そして彼はそれを実現させた。
 
 デ・ヨングはバルトメウが獲得した選手であるだけでなく、パンデミック中に年俸の支払いの大部分の延期に合意していた。2020-21シーズンと2021―22シーズンの給与を大幅に削減し、その分を以降4シーズンの間に受け取ることにしたのだ。

「デ・ヨングは好きだ。ただ、彼の数字は好きではない。ピッチ上でも、オフィスでもね」と、マテウ・アレマニー(現アトレティコ・マドリー)がトップを務めるスポーツ部門は毒づいた。クラブは、バルトメウと結んだ契約について「犯罪の兆候がある」として契約破棄をほのめかし、プレミアリーグへの移籍を迫るため、内部情報をメディアにリークした。

 その間、デ・ヨングは一貫して沈黙を保った。冷静だったわけではない。諦めに似た気持ちが彼を支配していた。デコのフロント入りは、そんな彼にわずかな希望をもたらした。現SD(スポーツディレクター)は早速、代理人のアリ・ドゥルスンとの接触を試みた。しかし、交渉は進展しなかった。いや、それどころか常に決裂寸前の状態にあるように見えた。「ドゥルスンは、手数料目当てでプレミアにフリーで移籍させることを望んでいる」と警鐘が鳴らされた。
 
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