かつての名DFパヌッチ、監督として9か月間で3度解任の憂き目に…

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年08月12日

先月初旬に就任して、リーグ開幕まで2週間の時点で解任…。

90年代に活躍した選手のなかには、すでに監督として高い評価を受けている者は少なくないが、パヌッチはこの苦い経験を糧に、名将への道を進むことができるか!? 写真はリボルノ指揮時の昨年8月。 (C) Getty Images

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 先月の頭にセリエB・テルナーナの監督に就任したクリスティアン・パヌッチ。90年代のミランの黄金時代を支え、ローマ、イタリア代表、そしてレアル・マドリーなど海外クラブでも活躍した、カルチョの歴史に残る名DFのひとりである。
 
 2010年の現役引退後、テレビ解説者を経て12年にパレルモのテクニカルディレクターに就任するも、わずか1か月あまりで辞任。その後、ロシア代表で恩師であるファビオ・カペッロ監督のアシスタントを務めた。
 
 15年3月からは当時セリエBのリボルノで、クラブの監督としてのキャリアをスタートさせたが、同年11月に成績不振を理由に解任される。ところが、後任監督が後の9試合で一度も勝利を収められなかったため、16年1月に呼び戻されることとなった。
 
 しかし、再就任後もチームの調子は上がらず、3月下旬、32節を終えた時点で再び解任の憂き目に遭った。結局、リボルノは22チーム中20チームで自動降格となっている。
 
 4か月で2度クビを切られたパヌッチは、心機一転、今年7月初旬にセリエBのテルナーナの監督に就任。8月28日のリーグ開幕に向けて強化を続けていたが、8月11日、クラブはSNSなどで、就任したばかりの指揮官の解任を発表した。
 
 テルナーナは8月7日、今シーズン最初の公式戦であるコッパ・イタリア2回戦を戦い、セリエCのポルデノーネを延長戦の末に2-0で下したが、これまでの戦いぶりを見て、クラブは苦渋の決断を下したようだ。
 
『Gazzetta Dello Sport』によると、パヌッチは「ここまでプロフェッショナルとしてするべき仕事をしてきた。クラブの決断は受け入れる」と声明を出している。
 
 昨年11月から数えると、約9か月間で3度も解任されてしまったパヌッチ。器用なDFとしてどのクラブでも重宝されてきた選手時代とは違い、指導者としてのキャリアは苦難に満ちているようである。
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