• トップ
  • ニュース一覧
  • ワールドカップで苦戦するならこういう展開。ボールを持たされ、攻めあぐね、気づけば失点…パラグアイ戦で露呈した“日本代表の悪癖”

ワールドカップで苦戦するならこういう展開。ボールを持たされ、攻めあぐね、気づけば失点…パラグアイ戦で露呈した“日本代表の悪癖”

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2025年10月11日

相手の術中にハマった

パラグアイ戦で途中出場の鎌田はどうにか打開しようとしていたが。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[国際親善試合]日本 2−2 パラグアイ/10月10日/パナソニックスタジアム吹田

 決してピンチの数が多かったわけではないが、実にあっさりと失点してしまう。カタール・ワールドカップのコスタリカ戦(0−1で黒星)を思い出させるような試合でもあった。

 相手の術中にハマったと、そう捉えて大袈裟ではない。実際、堂安律も次のように証言している。

「相手は後ろのビルドアップに人数をかけていました。2ボランチも降りて6枚で回す、10番も降りて7枚とかで回して。こっちは(人数が)足りへんぞって。でも僕たちは(ハイプレスに)行きたいからそうすると、パラグアイは賢いから良いタイミングでロングボールを蹴ってくる」

 最終的に上田綺世の劇的なゴールで追いついたとはいえ、パラグアイにしてやられた感が強いゲームだった。
 パラグアイでとりわけ素晴らしかったのは守備。日本の攻撃の矢印がゴールに向かないよう、中央のエリアをしっかりと蓋をして簡単に侵入させないスタンスは理に適っていた。対人に強く、簡単に崩された日本とは雲泥の差だった。

 組織力が持ち味の日本がパラグアイの組織に劣勢を強いられた印象さえある。事実、堂安は「日本代表が分析されてきているなかで、組織的に守備をされるとどうしても停滞してしまう試合が続いています。相手の組織的なディフェンスを個で破壊しなければいけない」と反省を口にした。

 ボールを持たされ、攻めあぐね、気づけば失点。ワールドカップで苦戦するなら、こういう展開か。今回のパラグアイ戦で日本代表はボールを保持できても勝てない“悪癖”を露呈したと言える。

 攻守の切り替えがそこまで早くなく、バックパスが増え始めると日本は停滞する傾向にある。ここを改善しないと、今後も厳しい戦いを強いられるかもしれない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】パラグアイ&ブラジルと対戦!南米勢との連戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!

【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!アルゼンチンが首位陥落、11年ぶりにトップに返り咲いたのは?

【記事】「もう天才認定」「未来の代表ワントップ」20歳の日本人大型FWが欧州で今季3点目!劇的決勝弾に驚嘆の声!「やっぱすげーや」
【関連記事】
【画像】日本代表のパラグアイ戦出場17選手&監督の寸評・採点を一挙紹介!6人が5点台の厳しい評価。最高点は圧倒的な存在感を発揮したボランチ
「ふざけるな」「ゲームを台無しにした」土壇場で勝利を逃したパラグアイに母国ファンは怒り! 失点シーンに批判殺到!「W杯だったらホラーだ」「良いセーブをしたと思ったか?」
【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!アルゼンチンが首位陥落、11年ぶりにトップに返り咲いたのは?
“伏兵の奇跡”、FIFAランク63位が強豪ベルギーと敵地でドロー。W杯出場12回の伝統国は最下位転落で首位通過が絶望的に【W杯欧州予選】
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年11月号
    10月10日(金)発売
    [特集]
    注目クラブを総力特集
    V・ファーレン長崎徹底読本
    創設20周年でクラブ史に刻む大航海へ
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年10月16日号
    10月2日(木)発売
    [特集]
    永久保存版 ACミラン全史
    時代を超えて愛されるロッソネーロのすべて
    126年の栄光と伝説がここに
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ