「何より大切にしたいことが2つあります」
10月6日、前橋育英のキャプテンであり、伝統の背番号14を引き継いでいるMF竹ノ谷優駕スベディの来季からのモンテディオ山形加入内定が発表された。
竹ノ谷は178センチのサイズで、高い足もとのテクニック、パスセンスに加え、危機察知能力とボール奪取能力、危機回避能力を携えた、攻守に安定感を持っているボランチだ。昨年は2年生ながらボランチと左サイドバックの2つのポジションで活躍し、選手権ではチームの2度目の優勝に大きく貢献した。
今年はボランチに完全固定されて、プレミアリーグEASTでは常に冷静に戦況を見て、プレーだけではなく、的確なコーチングと鼓舞する声でチームを支える精神的支柱にもなっている。
責任感と自覚を持ってチームの先頭に立つなかで、ずっと進路を悩んでいた。高卒プロか大学か。常にこの2つの選択肢があった。
当初は大学の方が強かった。「焦らずに大学でしっかりと自分と向き合ってからでも遅くはないのではないか」と考えていたが、徐々に考え方が変わっていった。
「ありがたいことに、大学やプロの練習参加を両方させてもらって、どれもレベルが高かったというのが一番の印象でした。どちらも『できる』という手応えもあったし、逆に『課題だな』と感じることもあった。どちらでも同じ感触であれば、早いうちにプロの強度と意識のなかで毎日を過ごす方が、より自分が成長できるのではないかと考えるようになりました。大事なのは自分が成長できる環境だと思っていたので、周りの人にも自分の将来を真剣に考えたうえで相談しながら、徐々に気持ちがプロに向いていきました」
竹ノ谷は178センチのサイズで、高い足もとのテクニック、パスセンスに加え、危機察知能力とボール奪取能力、危機回避能力を携えた、攻守に安定感を持っているボランチだ。昨年は2年生ながらボランチと左サイドバックの2つのポジションで活躍し、選手権ではチームの2度目の優勝に大きく貢献した。
今年はボランチに完全固定されて、プレミアリーグEASTでは常に冷静に戦況を見て、プレーだけではなく、的確なコーチングと鼓舞する声でチームを支える精神的支柱にもなっている。
責任感と自覚を持ってチームの先頭に立つなかで、ずっと進路を悩んでいた。高卒プロか大学か。常にこの2つの選択肢があった。
当初は大学の方が強かった。「焦らずに大学でしっかりと自分と向き合ってからでも遅くはないのではないか」と考えていたが、徐々に考え方が変わっていった。
「ありがたいことに、大学やプロの練習参加を両方させてもらって、どれもレベルが高かったというのが一番の印象でした。どちらも『できる』という手応えもあったし、逆に『課題だな』と感じることもあった。どちらでも同じ感触であれば、早いうちにプロの強度と意識のなかで毎日を過ごす方が、より自分が成長できるのではないかと考えるようになりました。大事なのは自分が成長できる環境だと思っていたので、周りの人にも自分の将来を真剣に考えたうえで相談しながら、徐々に気持ちがプロに向いていきました」
そして大きな決め手となったのが、竹ノ谷の中にある『家族を背負う覚悟』と山形の熱意だった。
「相談の中では、大学を勧める声の方が多かったのが正直なところでした。でも、僕ら家族は昨年、お父さんを亡くしてしまい、双子の弟の竹ノ谷颯優スベディ(アルビレックス新潟U-18)と『家族を支えるのは自分たち』と誓い、僕はプロサッカー選手として家族も背負って闘うという覚悟を固めました。そのなかでモンテディオさんに練習参加をさせていただいた時に、環境やチームの雰囲気がものすごく良く、プレーのレベルも高くて、『ここなら絶対に成長できる』と確信を持てました。さらに強化部の方も親身になって話を聞いてくださったり、熱量をものすごく感じたりしたので、モンテディオ山形の勝利に貢献できる選手になりたいと思い、決めました」
高卒プロを選んでも、大学経由を選んでも、覚悟と決意がなければ、どちらの道に行っても望んだものは手に入らない。大事なのは、その道を選んだ確固たる理由とビジョン。竹ノ谷は悩みに悩んだ末に、揺るぎない芯となるものを築き上げた。
あとはその信念に基づいて、残りの高校生活、そして来年から始まるプロ生活に全力で取り組んでいくのみ。
「何より大切にしたいことが2つあります。大好きなお父さんのおかげでサッカーを始めて、ここまで成長できた。今も近くで絶対に見ているので、もう一度、選手権の舞台で活躍する姿や、プロで活躍している姿を見せたいこと。もう1つは、一番大変な思いを抱えながらも、顔や言葉に出さずに自分たちをサポートしてきてくれたお母さんに恩返しをしていくこと。この2つを一生忘れないで努力していきたいと思います」
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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