「どうやってポジティブな方向に持っていけるか」
「このチームで勝ちたい。その気持ちに尽きます」
下部組織出身の苦労人が、崖っぷちのチームを救うか。
現在16戦未勝利(4分12敗)かつ6連敗中で、32節終了時点でJ2降格圏(18位~20位)の19位と泥沼にハマっている湘南ベルマーレ。J1残留が危ぶまれるなか、残り6試合と差し迫った状況ではあるが、チームに変化が起きている。それは守備の改善だ。
夏以降、湘南は複数の試合で大量失点を喫してきた。7月5日のJ1第23節・ヴィッセル神戸戦(0-4)を皮切りに、24節・セレッソ大阪戦(3-3)、延期分の21節(7月23日に開催)・浦和レッズ戦(1-4)、28節・ガンバ大阪戦(4-5)、29節・鹿島アントラーズ戦(0-3)、30節・名古屋グランパス戦(1-3)と3失点以上のゲームが目立っていた。
ただ、31節・川崎フロンターレ戦(1-2)と32節・横浜FC戦(0-1)では、敗れたものの、失点を減らせた。山口智監督が「もう一度、守備で圧を出そうと確認して臨んだ」と語った通り、チーム全体で守備の強度を高められたのも改善の理由のひとつだが、安定感が増した要因はもうひとつあると言える。川崎戦から出番を得ている、GK真田幸太のハイパフォーマンスだ。
真田は192センチの長身を活かしたシュートストップとハイボールの処理を武器に、川崎戦と横浜FC戦で躍動。以前、自身の課題とも語っていた飛び出しの判断や足もとの技術にも日々磨きをかけ、攻守両面で安定したプレーを見せている。また、失点直後も下を向かず、すぐに周囲の選手を鼓舞する姿勢も印象的だ。
下部組織出身の苦労人が、崖っぷちのチームを救うか。
現在16戦未勝利(4分12敗)かつ6連敗中で、32節終了時点でJ2降格圏(18位~20位)の19位と泥沼にハマっている湘南ベルマーレ。J1残留が危ぶまれるなか、残り6試合と差し迫った状況ではあるが、チームに変化が起きている。それは守備の改善だ。
夏以降、湘南は複数の試合で大量失点を喫してきた。7月5日のJ1第23節・ヴィッセル神戸戦(0-4)を皮切りに、24節・セレッソ大阪戦(3-3)、延期分の21節(7月23日に開催)・浦和レッズ戦(1-4)、28節・ガンバ大阪戦(4-5)、29節・鹿島アントラーズ戦(0-3)、30節・名古屋グランパス戦(1-3)と3失点以上のゲームが目立っていた。
ただ、31節・川崎フロンターレ戦(1-2)と32節・横浜FC戦(0-1)では、敗れたものの、失点を減らせた。山口智監督が「もう一度、守備で圧を出そうと確認して臨んだ」と語った通り、チーム全体で守備の強度を高められたのも改善の理由のひとつだが、安定感が増した要因はもうひとつあると言える。川崎戦から出番を得ている、GK真田幸太のハイパフォーマンスだ。
真田は192センチの長身を活かしたシュートストップとハイボールの処理を武器に、川崎戦と横浜FC戦で躍動。以前、自身の課題とも語っていた飛び出しの判断や足もとの技術にも日々磨きをかけ、攻守両面で安定したプレーを見せている。また、失点直後も下を向かず、すぐに周囲の選手を鼓舞する姿勢も印象的だ。
湘南U-15平塚を経て、2018年に湘南U-18からトップチームに昇格するも出番を得られず、JFLや地域リーグでの武者修行も経験。昨季、湘南に戻ってきた26歳は、ようやくプロの舞台で守護神の座を掴みかけている現状への感慨深さを口にしている。
「短いアスリート人生のなかで、自分がどうやって上手くなるか。上手くなるのは楽しいし、何でもできるようになりたいし、それが勝ちにつながるのが嬉しい。そこにフォーカスし続けた結果が、試合でのプレーにつながっているのかなと。
試合に出られず悔しい想いを抱えているなかでも、毎日練習はやってくる。そこでマイナスな気持ちををポジティブに変換して表現して、上手くなるためにやり続けたからこそ、今があります」
苦しい状況でもネガティブにならない。苦しい時期に築き上げたメンタリティがチームに好影響をもたらしている部分もあるのだろう。真田からのチームへの積極的な声かけの背景にも、同様の意識がある。
「自分のできることをすべてやろうという意識が声かけにつながっています。マイナスな発言があると重たくなるし、どうやってポジティブな方向に持っていけるかが大事。失点は悔しいですが、下を向いている時間はないです。
この2試合、先に失点してしまっているけど、早く再開して点を取りに行きたい。でも自分は点を取りに行けるポジションじゃない。そこで自分にできることは、いち早くボールを戻して、チームに前向きになってもらうことなので」
個人として充実感がある一方、チームを勝たせられていない現状へのもどかしさも明かす。
「僕にとって湘南は特別なクラブ。学生時代も含め、長い時間を過ごさせてもらっています。今、自分は試合に出られているけど、チームとしては何も成し遂げられていません。目標を成し遂げられるように日々取り組みたいです」
下部組織出身者として湘南への特別な想いを持つ真田は、J1残留への原動力となれるか。クラブへの愛と熱量を、声とプレーでチーム全体に波及させてもらいたい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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苦しい状況でもネガティブにならない。苦しい時期に築き上げたメンタリティがチームに好影響をもたらしている部分もあるのだろう。真田からのチームへの積極的な声かけの背景にも、同様の意識がある。
「自分のできることをすべてやろうという意識が声かけにつながっています。マイナスな発言があると重たくなるし、どうやってポジティブな方向に持っていけるかが大事。失点は悔しいですが、下を向いている時間はないです。
この2試合、先に失点してしまっているけど、早く再開して点を取りに行きたい。でも自分は点を取りに行けるポジションじゃない。そこで自分にできることは、いち早くボールを戻して、チームに前向きになってもらうことなので」
個人として充実感がある一方、チームを勝たせられていない現状へのもどかしさも明かす。
「僕にとって湘南は特別なクラブ。学生時代も含め、長い時間を過ごさせてもらっています。今、自分は試合に出られているけど、チームとしては何も成し遂げられていません。目標を成し遂げられるように日々取り組みたいです」
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