苦戦した流れを変えたのは
[J1第31節]鹿島 3-1 C大阪/9月23日/メルカリスタジアム
満員のアウェー・埼玉スタジアムで1-0の勝利を飾ってから中2日、ホームにC大阪を迎えた鹿島は先発4人を変更。鈴木優磨をベンチに控えさせるなど、変化を加えて臨んだ。
しかし、同じく中2日での試合で、先発11人全員を入れ替えたC大阪に対し、ビルドアップが乱れるなど序盤は苦戦。28分にはペナルティエリアで知念慶が取られたPKを決められて先制を許す展開となった。
そのなか、左SBとしてチームの潤滑油として働いた鹿島の小池龍太がターニングポイントとして振り返るのが失点直後の出来事である。失点するやすぐに鬼木達監督は、小池、左サイドハーフのエウベル、2トップの一角を担ったターレス・ブレーネルをベンチ前に急いで集め、指示を飛ばしたのだ。具体的な内容は「戦術に関わることなので」と小池は濁したが、こう説明する。
「(ビルドアップは)いつもやっているように進めていますが、そのなかで相手がどう守備をしてくるかはやっぱり蓋を開けてみないと分からないですし、そのなかでフォーメーションであったり、上手くハマっていない部分は、上が分析してくれて落とし込んでくれたので、そこは自分たちより外から見たなかで、どこを変えるべきか上手くアジャストすることができたと思います。1失点したあと、(ベンチ前で指示を受け)そこから同点ゴールが生まれたので、外から見ている目や監督の戦術眼が素晴らしいと思います」
実際に鹿島は3分後に、相手のボールを奪ったCB植田直通がそのまま右サイドを持ち上がり、クロスに知念が豪快なヘッドで合わせて同点に追いついている。後半には2点を加えて逆転に成功したが、失点直後に同点弾を奪えたことが勝敗を分けたポイントと言えるだろう。だからこそ、そこにつながった鬼木達監督やベンチからの指示、そしてその要求に応えた選手たちの働きが大きかったと言える。小池はこうも続けた。
「中で戦っているだけなく、外の声を聞いてみんなが瞬時に変えられるところは、みんなの能力の高さだと思うし、信頼関係があるからこそ。熱い試合のなかでも冷静に戦えているのはすごくチームとしてレベルアップしていると思います」
満員のアウェー・埼玉スタジアムで1-0の勝利を飾ってから中2日、ホームにC大阪を迎えた鹿島は先発4人を変更。鈴木優磨をベンチに控えさせるなど、変化を加えて臨んだ。
しかし、同じく中2日での試合で、先発11人全員を入れ替えたC大阪に対し、ビルドアップが乱れるなど序盤は苦戦。28分にはペナルティエリアで知念慶が取られたPKを決められて先制を許す展開となった。
そのなか、左SBとしてチームの潤滑油として働いた鹿島の小池龍太がターニングポイントとして振り返るのが失点直後の出来事である。失点するやすぐに鬼木達監督は、小池、左サイドハーフのエウベル、2トップの一角を担ったターレス・ブレーネルをベンチ前に急いで集め、指示を飛ばしたのだ。具体的な内容は「戦術に関わることなので」と小池は濁したが、こう説明する。
「(ビルドアップは)いつもやっているように進めていますが、そのなかで相手がどう守備をしてくるかはやっぱり蓋を開けてみないと分からないですし、そのなかでフォーメーションであったり、上手くハマっていない部分は、上が分析してくれて落とし込んでくれたので、そこは自分たちより外から見たなかで、どこを変えるべきか上手くアジャストすることができたと思います。1失点したあと、(ベンチ前で指示を受け)そこから同点ゴールが生まれたので、外から見ている目や監督の戦術眼が素晴らしいと思います」
実際に鹿島は3分後に、相手のボールを奪ったCB植田直通がそのまま右サイドを持ち上がり、クロスに知念が豪快なヘッドで合わせて同点に追いついている。後半には2点を加えて逆転に成功したが、失点直後に同点弾を奪えたことが勝敗を分けたポイントと言えるだろう。だからこそ、そこにつながった鬼木達監督やベンチからの指示、そしてその要求に応えた選手たちの働きが大きかったと言える。小池はこうも続けた。
「中で戦っているだけなく、外の声を聞いてみんなが瞬時に変えられるところは、みんなの能力の高さだと思うし、信頼関係があるからこそ。熱い試合のなかでも冷静に戦えているのはすごくチームとしてレベルアップしていると思います」
鹿島は今節の勝利で勝点を61に伸ばし、2位の神戸との差も4に広げている。小池も雰囲気の良さを口にしつつ、今後へのポイントも話す。
「優勝するために勝点3を積んでいかなくてはいけない状況で、どの勝利も重要ですし、まして浦和とのビッグマッチと言いますか、難しい試合を勝ったあとだったので、ここで負けるわけにはいかなかったです。だからこそ、難しい前半でしたが、残り試合少ないなかで勝てて良かったです。
怪我人が出たり、累積が出たり、疲労があったり、色々ありますが、そのなかで勝つことで雰囲気は良くなっていきますし、勝点3を全員で取っていることが雰囲気が良くなっている要因です。自分たちとしても誰が出てもしっかり戦えている。出ている選手が責任を持ってやる。そして怪我して出られない選手のためにという気持ちが、一人ひとりの責任感を押し上げていると思います。
ただ、それ(雰囲気の良さ)だけじゃ優勝はなかなか付いてこない部分はありますし、何がなんでも勝たなくてはいけない部分、最後、恐らくもっと重圧が増え、まだまだみんなで感じたことのない空気での試合になってくるはずです。ただ、優勝を経験している選手も、経験していない選手も、上手く責任、重圧を感じるとともに、試合、練習、日々の生活でその重圧を経験できる幸せを感じ、自分に矢印を向けるからこそ、最後、みんなで笑顔になれるんじゃないかなと思います」
鬼木体制となって1年目の今季、鹿島は進化を続けている。このまま連勝を伸ばせるのか、注目は増している。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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「優勝するために勝点3を積んでいかなくてはいけない状況で、どの勝利も重要ですし、まして浦和とのビッグマッチと言いますか、難しい試合を勝ったあとだったので、ここで負けるわけにはいかなかったです。だからこそ、難しい前半でしたが、残り試合少ないなかで勝てて良かったです。
怪我人が出たり、累積が出たり、疲労があったり、色々ありますが、そのなかで勝つことで雰囲気は良くなっていきますし、勝点3を全員で取っていることが雰囲気が良くなっている要因です。自分たちとしても誰が出てもしっかり戦えている。出ている選手が責任を持ってやる。そして怪我して出られない選手のためにという気持ちが、一人ひとりの責任感を押し上げていると思います。
ただ、それ(雰囲気の良さ)だけじゃ優勝はなかなか付いてこない部分はありますし、何がなんでも勝たなくてはいけない部分、最後、恐らくもっと重圧が増え、まだまだみんなで感じたことのない空気での試合になってくるはずです。ただ、優勝を経験している選手も、経験していない選手も、上手く責任、重圧を感じるとともに、試合、練習、日々の生活でその重圧を経験できる幸せを感じ、自分に矢印を向けるからこそ、最後、みんなで笑顔になれるんじゃないかなと思います」
鬼木体制となって1年目の今季、鹿島は進化を続けている。このまま連勝を伸ばせるのか、注目は増している。
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