出番を求めて湘南を新天地に選んだ
2018年のJ1昇格以降、昨季まで7年連続で残留争いに巻き込まれつつも、J2降格を回避し続けてきた湘南ベルマーレが、今季は例年以上の窮地に立たされている。
ここまで28試合を消化し、J2降格圏(18位~20位)の18位。17位の横浜F・マリノスと勝点25で並んでいるが、得失点で湘南が-21、横浜FMが-9と差がある。また、19位の横浜FCとは2ポイント差、最下位の新潟とは5ポイント差と、下位のチームも切迫している。
コロナ禍の特例により、最下位で終えるもJ2降格とならなかった20年シーズンを除けば、湘南は過去7年間、前半戦で下位に低迷しながら夏以降に勝点を重ね始め、シーズン終了間際にJ1残留を決めてきた。
しかし、今季はまだエンジンが温まり切らない。5月11日のJ1第15節・東京ヴェルディ戦(2-0)から約4か月間、勝利がない。試合内容が大きく好転しているわけでもなく、今季も残り10試合となったなか、浮上への決定的な足掛かりは得られていない状況だ。
ただ、9月3日と同7日に行なわれたルヴァンカップ準々決勝のサンフレッチェ広島との2試合(合計4-6で敗退)で、残留の力となる、そんな期待を抱かせた選手が3人いる。
1人目が今夏、浦和レッズから加わったGK吉田舜だ。吉田は広島との2試合でいずれも先発。合計6失点は悔しい結果だろうが、鋭い反応でビッグセーブを見せる場面は少なくなかったし、持ち前の高精度キックで攻撃の起点にもなった。
夏以降は7月に横浜FMから加入したポープ・ウィリアムがリーグ戦でスタメンに名を連ねてきたが、7試合で21失点と苦戦中。もちろん、失点はGKだけの責任ではないが、広島戦でアピールした吉田がポジションを奪う可能性も十分にありそうだ。
ここまで28試合を消化し、J2降格圏(18位~20位)の18位。17位の横浜F・マリノスと勝点25で並んでいるが、得失点で湘南が-21、横浜FMが-9と差がある。また、19位の横浜FCとは2ポイント差、最下位の新潟とは5ポイント差と、下位のチームも切迫している。
コロナ禍の特例により、最下位で終えるもJ2降格とならなかった20年シーズンを除けば、湘南は過去7年間、前半戦で下位に低迷しながら夏以降に勝点を重ね始め、シーズン終了間際にJ1残留を決めてきた。
しかし、今季はまだエンジンが温まり切らない。5月11日のJ1第15節・東京ヴェルディ戦(2-0)から約4か月間、勝利がない。試合内容が大きく好転しているわけでもなく、今季も残り10試合となったなか、浮上への決定的な足掛かりは得られていない状況だ。
ただ、9月3日と同7日に行なわれたルヴァンカップ準々決勝のサンフレッチェ広島との2試合(合計4-6で敗退)で、残留の力となる、そんな期待を抱かせた選手が3人いる。
1人目が今夏、浦和レッズから加わったGK吉田舜だ。吉田は広島との2試合でいずれも先発。合計6失点は悔しい結果だろうが、鋭い反応でビッグセーブを見せる場面は少なくなかったし、持ち前の高精度キックで攻撃の起点にもなった。
夏以降は7月に横浜FMから加入したポープ・ウィリアムがリーグ戦でスタメンに名を連ねてきたが、7試合で21失点と苦戦中。もちろん、失点はGKだけの責任ではないが、広島戦でアピールした吉田がポジションを奪う可能性も十分にありそうだ。
2人目はDF中野伸哉だ。8月にガンバ大阪から加入した22歳は、広島との準々決勝第2戦で移籍後初出場。3バックの左ストッパーで先発すると、果敢な持ち運びと的確な配球で攻撃のリズムを生んだ。守備面で立ち位置がさらに整理され、判断に磨きがかかれば、チームの中核となれるだろう。
湘南では、今季の前半戦に左ストッパーを担った鈴木淳之介が、7月にデンマークのコペンハーゲンへ移籍。以降、松村晟怜や松本大弥らが同ポジションを務めてきたが、穴を埋め切れずにいた。
サガン鳥栖では16歳でJデビューを飾るなど、若くして頭角を現しながらも、23年以降は満足な結果を残せていない中野には、鳥栖時代に務めた左ストッパーで当時の輝きを取り戻してもらいたい。
3人目は今季、川崎フロンターレから加わったMFゼ・ヒカルドだ。始動日からチームに合流していたなかで、怪我もあって戦術への適応に苦戦し、移籍後初出場は6月11日の天皇杯2回戦のFC岐阜戦(2-0)と出遅れたが、8月31日のJ1第28節のガンバ大阪戦(4-5)で初先発。ブラジリアンらしいボールタッチと絶妙なスルーパスで存在感を発揮した。
G大阪戦後に「常に自分の良いところを出せるように意識している。もっと良くなると思います」と語った6番は、広島との2試合でも先発。意気込み通り、攻撃面の特長に加えて守備でも高い強度を見せた。今後、中盤の軸となっていきそうだ。
以上の3選手はいずれも期限付き移籍での加入。レンタル元のクラブで出場機会に苦しみ、出番を求めて湘南を新天地に選んだ。
彼らが実績を積み、選手としてスケールアップできれば、残留を目ざすチームにとっての起爆剤になるはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】「美人すぎる」「可愛すぎる」C・ロナウド、メッシ、ネイマールらワールドクラスの華麗なる妻&恋人たちを一挙紹介!
【記事】3バックでも4バックでも…なぜ森保ジャパンの守備は崩壊したのか。アメリカ戦で浮き彫りになった戦術の綻び
湘南では、今季の前半戦に左ストッパーを担った鈴木淳之介が、7月にデンマークのコペンハーゲンへ移籍。以降、松村晟怜や松本大弥らが同ポジションを務めてきたが、穴を埋め切れずにいた。
サガン鳥栖では16歳でJデビューを飾るなど、若くして頭角を現しながらも、23年以降は満足な結果を残せていない中野には、鳥栖時代に務めた左ストッパーで当時の輝きを取り戻してもらいたい。
3人目は今季、川崎フロンターレから加わったMFゼ・ヒカルドだ。始動日からチームに合流していたなかで、怪我もあって戦術への適応に苦戦し、移籍後初出場は6月11日の天皇杯2回戦のFC岐阜戦(2-0)と出遅れたが、8月31日のJ1第28節のガンバ大阪戦(4-5)で初先発。ブラジリアンらしいボールタッチと絶妙なスルーパスで存在感を発揮した。
G大阪戦後に「常に自分の良いところを出せるように意識している。もっと良くなると思います」と語った6番は、広島との2試合でも先発。意気込み通り、攻撃面の特長に加えて守備でも高い強度を見せた。今後、中盤の軸となっていきそうだ。
以上の3選手はいずれも期限付き移籍での加入。レンタル元のクラブで出場機会に苦しみ、出番を求めて湘南を新天地に選んだ。
彼らが実績を積み、選手としてスケールアップできれば、残留を目ざすチームにとっての起爆剤になるはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】「美人すぎる」「可愛すぎる」C・ロナウド、メッシ、ネイマールらワールドクラスの華麗なる妻&恋人たちを一挙紹介!
【記事】3バックでも4バックでも…なぜ森保ジャパンの守備は崩壊したのか。アメリカ戦で浮き彫りになった戦術の綻び