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森保ジャパンがメキシコ相手に示した“格上感”。アジアを席巻した森保ジャパンのファイヤーフォーメーションは通用したのか

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2025年09月08日

今後の道のりを図るうえでの大きな挑戦

日本はメキシコ相手に押し気味も、最後まで1点が遠かった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[国際親善試合]日本 0-0 メキシコ/9月7日/オークランド・コロシアム

 7日にアメリカ・オークランドで行なわれた国際親善試合のメキシコ戦は、日本代表が押し気味に試合を進めたものの、最後までゴールを割ることはできず。0-0のスコアレスドローに終わった。

 アタッカーの三笘薫と堂安律を左右ウイングハーフに置く、3-4-2-1。上田綺世、久保建英、南野拓実とともに攻撃メンバーをズラッと並べて攻め立てる。

 このアジアを席巻した攻撃的ファイヤーフォーメーションは、ワールドカップ・決勝ラウンドの常連であるメキシコにも通じるのか、それとも通じないのか。今後の道のりを図るうえでの大きな挑戦だった。

 結論から言えば、最終予選を通じて3-4-2-1の経験を積んだスタメンは、このシステムをメキシコに対してうまく適応させている。

 メキシコのシステムは4-3-3だ。配置のかみ合わせでは、相手アンカーのエドソン・アルバレスがフリーになるため、日本は1トップの上田が下がり、アルバレスへのパスルートを遮断した。そして相手CBのセサル・モンテスとヨハン・バスケスには、久保と南野が前へ出て、プレッシャーをかけていく。

 こうして前線3人の守備でビルドアップの始点を詰まらせると、メキシコはインサイドハーフのマルセル・ルイスがパスを受け取りに下がる。日本はそこへ対面する遠藤航が追撃に出て、オルベリン・ピネダは鎌田大地がマークした。人をかみ合わせることで、日本はメキシコの中央ビルドアップを完全に封じた。
 
 そうなればメキシコは必然、空いているサイドから攻撃を組み立てようと、サイドバックへパスを渡してくる。ただし、これは日本が“誘導”した想定内のルートだ。真ん中をマッチアップさせて相手にサイドを選択させた瞬間、日本はプレッシングのスイッチを入れる。

 堂安や三笘が前へ出てサイドバックへ勢い良くプレッシャーをかけ、それに呼応してCBの板倉滉と瀬古歩夢も前へ出て、堂安や三笘の背後でフリーになる相手の両ウイングに付く。全体をはめて誰もフリーにしない。

 結果、メキシコは狭いサイドで追い詰められた状態になる。日本にとってはコースやタイミングを予測しやすく、縦パスに対してデュエルやインターセプトを仕掛け、ボールを奪っていく。このハイプレスは前半から機能し、何度もショートカウンターを発動した。

 三笘や堂安は単純に攻撃的というだけではなく、戦術理解度が高い選手だ。最初は中間ポジションからスタートする。まずは背中で相手の両ウイングを見て、板倉や瀬古とともに挟める立ち位置を取って縦パスを牽制する。つまり、真ん中はガッチリとマークがはまっているが、サイドは少し対応をボカした状態だ。

 そのうえで、相手サイドバックへボールが出たら、それを合図に縦ズレして追い込み、タイミングを共有してプレッシングをはめる。こうした守備連動のスイッチャーを担っていたのが三笘と堂安であり、戦術に長けた彼らが守備のバランスを取っていた。
 
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