天皇杯の準々決勝が8月27日に行なわれ、FC町田ゼルビア、FC東京、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島のJ1勢が準決勝進出を決めた。FC東京以外はリーグ戦で首位争いを繰り広げているチームだけに、ほぼ順当な結果だ。
J1勢に混ざって唯一、ベスト8に残っていたJ3のSC相模原(神奈川県代表)は準々決勝で天皇杯連覇を狙う神戸と対戦し、120分間を戦って1-1の同点。PK戦を2-4と落として敗退した。それでも1回戦で水戸ホーリーホック(J2)、2回戦でジュビロ磐田(J2)、3回戦で川崎フロンターレ(J1)、そしてラウンド16(4回戦)でブラウブリッツ秋田(J2)と、上位カテゴリーのチームを立て続けに退けて勝ち上がってきた戦いぶりは見事と言えるだろう。
神戸戦には「100%、勝つつもりで来た」(相模原のシュタルフ悠紀リヒャルト監督)し、「勝つための術もしっかり準備できていた」(同監督)。チームはそれをピッチ上で実践した。押され気味の試合展開ではあったが、15分に右サイドのFKを起点に、DF加藤大育が先制点をゲット。30分にFW小松蓮の同点ゴールを許したが、シュタルフ監督が「SC相模原という比較的、新しい小さなクラブがチャンピオンチームと対等に戦えるということを証明できたと思う」と胸を張る内容だった。
「チャンピオンチームと対等に戦えることを証明できた」
人数をかけて守り、GKバウマンが好セーブ連発でチームを鼓舞する。ボールを奪うや、懸命に走って3~4人が相手ペナルティエリアに到達するカウンターアタックは迫力十分だ。神戸はFW大迫勇也、MF武藤嘉紀、DFマテウス・トゥーレル、GK前川黛也という屋台骨がメンバー外だったのも事実。一方で、相模原もFWラファエル・フルタード、DFのピトリックと常田克人といった攻守の主力選手を欠いたことも忘れてはいけない。
ジャイアントキリングを起こす要因の一つに、シュタルフ監督は上位カテゴリーのチームの戦い方にそれぞれはっきりしたカラーがあることを挙げる。その特徴を分析してウイークポイントを突くのは「自分の得意とするところ」と、川崎戦後に話していた。
一方で、リーグ戦となると、第24節を終えて20チーム中の13位。2-1で引き分けは最多タイの9試合で、PK戦で勝利した天皇杯の川崎戦、同じく延長戦の末に振り切った秋田戦も90分に限れば同点で、リーグ戦であれば川崎戦と秋田戦で「勝点2しか積み上げられていない」(同監督)ことになる。
神戸戦では後半以降も何度か決定機が訪れたものの、「そこで決め切れなかったのが僕らの実力」とシュタルフ監督。秋田戦後に語ったように「もっともっと磨き上げてリーグ戦に反映させていかないといけない」と、天皇杯での躍進の裏にある課題も忘れていない。
現在、リーグ戦でJ2昇格プレーオフ圏の最低ラインの6位とは勝点10差。天皇杯で得た自信、経験を活かし、残り14試合で昇格のチャンスを掴めるかが注目される。
取材・文●石川 聡
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