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“ブレない自分”を確立。サンフレ大迫敬介の着実な成長を代表スタッフも認める「自分のルーティーンを持ちつつある」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年08月24日

「みんなで守った結果」と心から感謝

リーグ最少失点の広島を最後尾で支える大迫。完封勝ちした東京V戦でも好守を連発した。(C)SOCCER DIGEST

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 ミヒャエル・スキッベ監督の就任後、J1リーグで2022年と23年が3位、24年が2位と着実にタイトルに迫っているサンフレッチェ広島。今季は優勝候補筆頭と位置づけられたが、思うような快進撃を見せられずに苦しんでいる印象だ。

 8月20日のヴィッセル神戸との上位対決は0-1で敗戦。再浮上を狙うべく、23日の東京ヴェルディ戦に挑んだ。

 この日はキャプテンの佐々木翔が出場停止。最終ラインの統率役が不在となるなか、最後尾に位置する日本代表GK大迫敬介の一挙手一投足がより重要視された。

「中2日だったので、みんな身体も重いだろうし、足が止まる時間も絶対に多くなるんだろうなと思った。そういう時に後ろが崩れないことが今季、自分自身が掲げているテーマ。僕らは失点数も少ないですし、後ろの我慢強さには自信を持っています」と、26歳になった守護神も胸を張ってピッチに立った。

 開始早々の6分にリスタートから中野就斗が先制ゴールを挙げ、優位な状況に立てたこともあり、広島守備陣の安定感はより一層、磨きがかかった。

 もっとも、ヴェルディにボール保持率で上回られ、決定機も作られた。最たるものが、前半終了間際の齋藤功佑のシュート。福田湧矢の折り返しに齋藤がフリーで反応した形だったが、荒木隼人が身体に当てて、大迫が頭でクリアした。

「僕の前に隼人が足を出して軌道を変えてくれたので、隼人がいなかったらやられていた。みんなで守った結果だと思います」と大迫は仲間に心から感謝した。

 後半に入って広島は、中村草太のドリブル突破からのゴールで2点目をゲット。終盤には新井直人の直接FK弾も生まれ、3点をリード。優位に試合を運んだが、やはりヴェルディに詰め寄られるシーンはあった。そこで次々と立ちはだかったのが大迫だ。
 
 特に後半アディショナルタイムの唐山翔自のヘディングシュートを、右手一本で阻止したプレーはまさに圧巻。7月のE-1選手権の韓国戦で、日本を大会連覇へと導いた勇敢なパフォーマンスを想起させるものがあった。

 結局、試合は3-0で終了。クリーンシートの広島は佐々木不在のなか、J1最少失点の「19」をキープした。27試合で19失点というのは、そう簡単に叩き出せる数字ではない。それだけ大迫の存在が光っているということでもある。

 そんな守護神の着実な成長を認めているのが、代表の下田崇GKコーチである。

「もしかしたら、東京五輪代表時代はそうじゃなかったかもしれないですけど、今の大迫は自分のルーティーンみたいなものをしっかりと持ちつつある。『どういう状況でも、自分はこうやって試合を迎えるんだ』というのを持っているので、試合に出れる・出れないで崩れなくなっている。それが大きいと思います」

 今の代表には、鈴木彩艶(パルマ)というファーストチョイスのGKがいて、2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選で大迫の出番は、出場権獲得後の6月のインドネシア戦だけだった。E-1にしても、ピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋)、早川友基(鹿島)と順番にピッチに立ち、大迫は最後の韓国戦だけに出場することになった。

 このように出番は非常に少ないものの、数少ないチャンスが訪れた時、自分の持てる力をすべて出せなければ、代表の地位は死守できない。それを本人も2019年からの7年間で痛感しているからこそ、“ブレない自分”を確立させようと努めてきたのだろう。
 
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