81分、鈴木のお膳立てから巧みにフィニッシュ
上位争いが大混戦のJ1が再開。2位で中断期間に入っていた鹿島アントラーズは8月10日、首位再浮上を懸けアウェーでFC東京に挑んだ。
雷による中断を伴う120分間の壮絶な戦いを制した6日の天皇杯ラウンド16・アビスパ福岡戦から中3日。鬼木達監督はスタメン5人を入れ替えて重要な一戦に向かった。
FC東京も中断前の浦和レッズ戦を競り勝って自信を深めており、強度の高い入りを見せたが、鹿島としては手堅い守備で跳ね返し、前半から何度かチャンスを作った。
最大の決定機は15分のレオ・セアラのヘッド。古巣対決だった小川諒也のクロスに合わせた形だったが、今夏加入の守護神キム・スンギュに防がれ、ゴールには至らない。
スコアレスのまま後半に突入したが、両者ともに均衡を破れない。そのなかで値千金の先制点を奪ったのが、61分にチャヴリッチと代わった田川亨介だった。
雷による中断を伴う120分間の壮絶な戦いを制した6日の天皇杯ラウンド16・アビスパ福岡戦から中3日。鬼木達監督はスタメン5人を入れ替えて重要な一戦に向かった。
FC東京も中断前の浦和レッズ戦を競り勝って自信を深めており、強度の高い入りを見せたが、鹿島としては手堅い守備で跳ね返し、前半から何度かチャンスを作った。
最大の決定機は15分のレオ・セアラのヘッド。古巣対決だった小川諒也のクロスに合わせた形だったが、今夏加入の守護神キム・スンギュに防がれ、ゴールには至らない。
スコアレスのまま後半に突入したが、両者ともに均衡を破れない。そのなかで値千金の先制点を奪ったのが、61分にチャヴリッチと代わった田川亨介だった。
最前線に陣取って何度か得点機を窺っていた田川の得点能力が発揮されたのは、81分。右サイドのスローインから鈴木優磨がキープし、小池龍太、知念慶、樋口雄太と渡り、そこから右に開いた鈴木に鋭いパスが通り、これを折り返したところに田川が飛び込んだ。角度があまりない難しいところからのフィニッシュだったが、左足を鋭く合わせ、ゴールネットを揺らすことに成功した。
「優磨君といつも目が合ってボールを出してくれるんで、身体が勝手に反応したというか。前日の練習でも同じような形で点を取ったんで、たぶんその成果だと思います」と、本人もしてやったりの表情を浮かべていた。
“ウノゼロ”というまさに伝統の勝ち方で首位に再浮上した鹿島。6~7月の3連敗の時はL・セアラと鈴木の2大得点源以外にゴールが取れず、前半に良い戦いをしていても、後半に入ってから失速してしまうことも少なくなかった。
しかしながら、中断前の7月20日の柏レイソル戦での松村優太といい、今回の田川といい、ジョーカー起用されたアタッカーが決勝弾を奪っている。控え選手の底上げが進み、決定力がアップしているのは、非常に前向きなポイントだ。
「一戦一戦が本当に決勝のような試合ばかりなんで、先発の選手だけじゃなくて、サブの選手がどれだけやれるかっていう試合が今後も多くなってくる。自分はそこで本当に違いを出していけたらいいと思います。
ジョーカーとしての役割もだんだん分かってきた。途中から出て、動き方とか、チームの流れの読み方とか、そういうのにだいぶ慣れてきたんで、継続してやっていきたいですね」と田川も目を輝かせる。ここからリーグ終盤に向けて多彩な得点パターンを確立できれば、昨季のような失速は回避できるはず。鹿島は今、良い方向に進んでいると言ってよさそうだ。
「優磨君といつも目が合ってボールを出してくれるんで、身体が勝手に反応したというか。前日の練習でも同じような形で点を取ったんで、たぶんその成果だと思います」と、本人もしてやったりの表情を浮かべていた。
“ウノゼロ”というまさに伝統の勝ち方で首位に再浮上した鹿島。6~7月の3連敗の時はL・セアラと鈴木の2大得点源以外にゴールが取れず、前半に良い戦いをしていても、後半に入ってから失速してしまうことも少なくなかった。
しかしながら、中断前の7月20日の柏レイソル戦での松村優太といい、今回の田川といい、ジョーカー起用されたアタッカーが決勝弾を奪っている。控え選手の底上げが進み、決定力がアップしているのは、非常に前向きなポイントだ。
「一戦一戦が本当に決勝のような試合ばかりなんで、先発の選手だけじゃなくて、サブの選手がどれだけやれるかっていう試合が今後も多くなってくる。自分はそこで本当に違いを出していけたらいいと思います。
ジョーカーとしての役割もだんだん分かってきた。途中から出て、動き方とか、チームの流れの読み方とか、そういうのにだいぶ慣れてきたんで、継続してやっていきたいですね」と田川も目を輝かせる。ここからリーグ終盤に向けて多彩な得点パターンを確立できれば、昨季のような失速は回避できるはず。鹿島は今、良い方向に進んでいると言ってよさそうだ。