主将として本気のぶつかり合いを促す
神村学園の初優勝で幕を閉じたインターハイ。青森山田のGK松田駿は、福島の地で行なわれた熱戦を画面越しに見つめていた。
「ベスト4に神村学園、大津、流通経済大柏の3チームが残って、やっぱりプレミアリーグのレベルは高いと感じましたし、じゃあ自分たちがこの舞台に立っていたらどこまでできるのかと考えることはありました。でも、もう時間は帰ってこないので、選手権でやるしかない。まずは県で優勝してリベンジしたいという気持ちが強くなりました」
6月2日のインターハイ青森県予選決勝。八戸学院大野辺地西と戦った青森山田は、1-1で迎えたPK戦の末に敗退。25連覇を阻まれ、県内の公式戦連勝記録は418でストップした。
「失点は僕の判断ミス。右からのクロスに対して、周りが見えていなくて中途半端なポジションを取ってしまった」
PK戦では相手の2人目をストップしたが、最後は止められずに5-6で敗れた。守護神として、キャプテンとして衝撃的な敗戦を受け止めなければいけなかった。
「絶対に勝たせないといけない試合で、ベンチ入りできなかった3年生も全力で応援してくれたなかで、不甲斐ない結果で終わって申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、時間は取り戻せないので、ここから全員で顔を上げて這い上がっていこうと話し合いを何度も重ねました」
決勝後、チームがバラバラになりかけたこともあった。だが、松田はキャプテンとして何度もミーティングを開いて、「ピッチ外ではなく、ピッチ内で言い合おう」とチームを前に向かせるために本気のぶつかり合いを促した。
「ベスト4に神村学園、大津、流通経済大柏の3チームが残って、やっぱりプレミアリーグのレベルは高いと感じましたし、じゃあ自分たちがこの舞台に立っていたらどこまでできるのかと考えることはありました。でも、もう時間は帰ってこないので、選手権でやるしかない。まずは県で優勝してリベンジしたいという気持ちが強くなりました」
6月2日のインターハイ青森県予選決勝。八戸学院大野辺地西と戦った青森山田は、1-1で迎えたPK戦の末に敗退。25連覇を阻まれ、県内の公式戦連勝記録は418でストップした。
「失点は僕の判断ミス。右からのクロスに対して、周りが見えていなくて中途半端なポジションを取ってしまった」
PK戦では相手の2人目をストップしたが、最後は止められずに5-6で敗れた。守護神として、キャプテンとして衝撃的な敗戦を受け止めなければいけなかった。
「絶対に勝たせないといけない試合で、ベンチ入りできなかった3年生も全力で応援してくれたなかで、不甲斐ない結果で終わって申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、時間は取り戻せないので、ここから全員で顔を上げて這い上がっていこうと話し合いを何度も重ねました」
決勝後、チームがバラバラになりかけたこともあった。だが、松田はキャプテンとして何度もミーティングを開いて、「ピッチ外ではなく、ピッチ内で言い合おう」とチームを前に向かせるために本気のぶつかり合いを促した。
結果、再開したプレミアEASTにおいて市立船橋に4-0、川崎フロンターレU-18に3-1で勝利するなどチームは立ち直った。そして、松田自身も市船戦の当日に来季からのファジアーノ岡山入りの内定を発表。7月は岡山の練習に3週間参加して、8月5日から開幕した和倉ユースサッカーフェスティバルのピッチに立った。
「岡山ではセービングやシュートストップはパワーが出てきて、使い方も良くなったと感じました。ただ、岡山ではチャレンジャーですが、青森山田に戻れば、僕がチームの先頭に立って引っ張る立場。だからこそ、今は青森山田の選手として気持ちを切り替えて、プレミア後期、選手権予選に向けて、この夏でしっかりと力をつけていきたいと思います」
高卒プロへの選択に迷いは一切なかった。8歳上の兄・陸も前橋育英高からガンバ大阪に加入し、今はジェフユナイテッド千葉でプレーしている。
「小さい頃からの夢でしたし、兄のように早い段階でプロになりたいと思っていましたので。もちろん、岡山のゴールキーパーのレベルは高いですし、ブローダーセン選手はシュートストップの技術がずば抜けていて、あのレベルに引き上げるには相当な努力が必要だと覚悟しています。
差を突きつけられても、やっぱり僕は高卒プロで勝負したかったし、兄も『プロに行けるなら絶対に早いうちに行ったほうがいい』と背中を押してくれた。この決断を正解にするためにこれから頑張っていきたいし、まずは残り半年の高校生活で日本一を取るために、この夏で妥協せずに1つの強固なチームになりたいと思います」
決意を固めた表情だった。過去は変えられないからこそ、ここから全員で這い上がっていく。進路も決まり、視界が開かれた守護神の覚悟の夏はまだ始まったばかりだ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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「小さい頃からの夢でしたし、兄のように早い段階でプロになりたいと思っていましたので。もちろん、岡山のゴールキーパーのレベルは高いですし、ブローダーセン選手はシュートストップの技術がずば抜けていて、あのレベルに引き上げるには相当な努力が必要だと覚悟しています。
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