リーグ再開初戦の浦和戦を控えた横浜FCのトレーニング。ゲーム形式のメニューで、キャプテンの駒井善成が周囲に声をかけるシーンがあった。

「守備の確認といいますか、どういう風にしていくか、細かいところの話し合いをした感じですね」（駒井）

　これまで積み上げてきたものがある。「さらにそのなかで、より細かく、どうしていくかと、また違った形にもトライしている」という。「そういうところの確認をしたんですけど、でもみんな、しっかり頭の中に入っているので。あとは試合の中でどこまでできるか」が重要だ。

　中断期間に監督が交代。コーチから昇格した三浦文丈監督が指揮を執る。新体制下の雰囲気を訊けば、駒井は「また、まとまってしっかりやろうと、みんな思ってやっています」と答える。

　継続させる部分と、新たに加えられた部分がある。得点力不足の攻撃面は課題の１つだが、「攻撃になった時に、どこをターゲットにして、どう前進していくのか」は明確に提示されている。

「共通意識っていうところの考え方は、揃えていると思う。あとは、それを実行できるか、できないか。展開にもよると思うんですけど、頭の中はみんなしっかり整理されてきているなっていう印象はあります」
 

　24節終了時点で、横浜FCは勝点19の19位。６連敗中で降格圏に沈む。これ以上、黒星を重ねるわけにはいかない。浦和戦では是が非でも勝点３を掴みたい。

「難しい時間もあると思いますけど、本当に、実行できる自信というか、みんなそうやって準備してきているので。それをどれだけ出せるか。出さないといけないと思っています」

　駒井が力をこめる。ホームで迎える浦和戦。反転攻勢の８月に。挽回への勢いをつけられるような戦いぶりを期待したい。

取材・文●広島由寛（サッカーダイジェストWeb編集部）

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