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J2からJ3に行った経験「僕の中で一番大きかった」。心は折れずにサッカーと向き合い、辿り着いたJ1の舞台。窪田稜は「楽しみ」と胸を弾ませる【横浜FC】

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年08月03日

ここで終わりたくない――元同僚にも刺激

横浜FCに新加入の窪田。ファン感では一発芸を披露。「まあ、やりますけど」と求められれば応じるが「もうやりたくないです(笑)」とも。(C)SOCCER DIGEST

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 腐らずに、やり続けた。心は折れなかった。

 今夏に愛媛から横浜FCに完全移籍で加入した窪田稜。自身にとって初のJ1クラブだ。プロ7年目の24歳アタッカーは「やっぱりJ1でやりたいっていうのは夢だったので。ちょっと遅くなっちゃったかもしれないですけど」としみじみと語る。

 成立学園高を卒業後の2019年に、当時J2だった金沢に加入。ルーキーイヤーは11試合に出場し、2年目は32試合でピッチに立ち、待望のJ初ゴールも記録した。

 さらなる飛躍が期待された3年目だったが、シーズン途中にJ3の岐阜に期限付き移籍。レンタル延長を経て、23年に完全移籍した。

「一度、J2からJ3に行った経験は、けっこう僕の中では...あそこが一番大きかったなって、本当に思います」

 岐阜に新天地を求める前に、金沢ではメンバー外が続いた。なかなか試合に絡むことができない。窪田は振り返る。「自信もなくなるし、ちょっとメンタル的にも良くない方向にも行きかけていたとは思います」。

 このままサッカー選手としてトーンダウンしてしまうのか。窪田は前を向いた。今いる場所で、自分に矢印を向けて全力を尽くした。

「岐阜に行った時に、腐らずに、やり続けたというか。もちろん、岐阜でも苦労はあったし、愛媛に行っても、なかなか勝てないことも多かった。でも、出られない時でも、しっかり自分に向き合い続けていました」

 まずは怪我をしないように身体を大事にしながら、自らの短所より長所にフォーカスし、磨き続けた。「一個の武器があったことで、サッカーを頑張れたかなと思う」。低酸素のランニングは、あまり好まない。だが「嫌なことも、自分から進んでやり始めた」という。

「本当に、腐らなかったっていうのが一番良かったかな」と窪田は強調する。ではなぜ、そうした心持ちでサッカーを続けることができたのか。
 
 家族など周りのサポートもあったなかで、何よりも「ここで終わりたくないっていう気持ち」が強かったし、“負けん気”も触発された。

「横浜FCで言えば、(岐阜でチームメイトだった村田)透馬がJ1でやっていて、自分自身も負けたくない、と。そういう気持ちはすごく強く出る性格で、自分もここで絶対にやりたいって。本当に良い刺激になっていたのかなと思います」

 岐阜では約2年半を過ごし、79試合15得点を記録。「だいぶ自信がついて」24年にJ2の愛媛に赴く。約1年半で57試合5得点の成績で「全然やれるなっていう感触で戦えていた」。

 確かな成長を実感して、いよいよJ1の舞台へ。加入からまだ日は浅いが、「みんな快く迎え入れてくれて、練習の質も高く感じていますし、自分ももっと高めてやりたい」と意気込む。

 J1で残留争いを戦う横浜FCは、堅い守備を強みとする一方、得点力不足が課題の1つに挙げられる。いかに攻撃面をブラッシュアップさせるか。窪田も気合を入れる。

「僕自身の強みは、背後に出る回数だったり、ボールを持って仕掛けたりするところだと思います。求められているのは、攻撃の部分でまずそれだと思うんですけど、守備のところでもっと強度を上げないといけないし、切り替えも、もうワンランク、ツーランク上げていかないと、試合には出られないと思う。監督が求めていることをやれるようにしていきたいです」

 J1のピッチでも躍動を期す。期待に胸を膨らませる。

「質のあるチームが多いと思うので、それに負けないように、何が必要か、何が通用するかを考えながら、やっていくことが大事。楽しみではあります。楽しみのほうが大きいですね」

 積極的なチャレンジで、ミスがあるかもしれないが「何回も思い切ってやることが、僕は大事だと思っている」と頼もしい。「気にせずっていうのもおかしいですけど、そこはもちろん気をつけながら、自分のやるべきことを存分にJ1でも出していきたい」と、注目のニューカマーは力をこめた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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