[クラブユース選手権]川崎U-18 2-0 岡山U-18/7月23日/群馬県立敷島公園 補助陸上競技場
仙台ユースとのグループリーグ初戦は0−1で敗戦。ノックアウトステージには各組1位しか進めないU-18クラブユース選手権のレギュレーションを考えれば、川崎U-18は早くも窮地に追い込まれた。
7月23日に行なわれた岡山U-18との第2戦。引き分け以下では、他会場の結果次第で敗退が決まり、可能性が残ったとしても突破の可能性は限りなく薄い。
絶対に勝たなければならない――。試合前、今季からチームを率いるOBの森勇介監督は選手たちに熱く語りかけた。「70分、走り切れるだろ!」。心の奥底から湧き出るような言葉で鼓舞した指揮官の想いに応え、川崎U-18は2−0で勝ち切って8強進出に向け、25日の第3戦(対長崎U-18)に望みを繋いだ。
まさかの開始3分過ぎに雷鳴が轟き、試合は中断。1時間15分後に再開となったが、それでも動じなかった選手たちは死に物狂いで戦い続けた。
「今年の選手たちはあまり言葉が響かない」。試合後にそう口にした森監督はこうも続ける。
「でも、変えてあげないといけない。技術的に良いものを持っているけど、どうしても邪魔している部分がある。せっかく今年から俺がやるんだったら、嫌われても良いからそこはやりたいというのは常々思っている」
森監督が指摘したのは“心”の部分。上手い、下手は関係ない。サッカー選手としてのベースになる戦う姿勢や泥臭さが物足りないと感じていた。監督に就任してから約半年。選手たちに何度も問いかけてきたなかで、指揮官は「今日は少し実を結んだかな」と頬を少しだけ緩ませた。
8強進出に望みを繋ぐ2発! 川崎U-18のFW恩田裕太郎が熱き指揮官・森勇介監督から学んだ“フットボーラーとしての情熱”【クラブユース選手権】
カテゴリ:高校・ユース・その他
2025年07月24日
「嫌われても良いからやりたい」
特に森監督の想いに応えたのが、昨季からレギュラーを務めるFW恩田裕太郎(3年)だ。前回大会は得点王に輝いており、右足左足関係なく決められる決定力やエアバトルの強さに定評がある。その一方で、メンタル面にはまだまだ改善の余地があった。
そんなストライカーはスコアレスで前半を終え、「自分の中では結構焦りがあった。初戦も何もできていないし…」(恩田)という思いも。だが、そこで下を向くのではなく、どうすれば気持ちが乗れるかを懸命に考えた。
「1点決められれば、2、3点と自分の中で波に乗れる」
そう言い聞かせてメンタルを立て直す。すると、後半8分に自らの仕掛けで得たPKを決め、18分にはストライカーらしくこぼれ球に合わせてドッピエッタを達成。追い込まれた状況で結果を残した恩田について、森監督は言う。
「彼もメンタルが弱い。今日は良い日だったけど、このパフォーマンスをどれくらい続けられるか。去年は先輩に引っ張ってもらって、気持ち良くサッカーをやっていたけど、今年は自分がうまくいかなくても引っ張る番。そこがまだまだ足りていないけど、今日はこっちもうまく、おだてながらだけど、やってくれたので、これを最低限のベースにしてほしい」
今までであれば、下を向いていたかもしれない。だが、絶対に勝つという気持ちと前向きな姿勢をセットできたからこそ、結果を残せた。そういうマインドになれたのも、熱き指揮官がいたからだった。恩田は言う。
「フレンドリーな監督だし、森さんがやるぞってなれば、自分たちもやる気にさせられる」
グループリーグは残り1試合。状況は変わっておらず、首位の仙台ユースとは勝点3差の3位で、突破のためには大量点での勝利が求められる。選手たちは誰ひとり不可能だと思っていない。森監督から学んだ“フットボーラーとしての情熱”を胸に刻み、25日の大一番に臨む。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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そんなストライカーはスコアレスで前半を終え、「自分の中では結構焦りがあった。初戦も何もできていないし…」(恩田)という思いも。だが、そこで下を向くのではなく、どうすれば気持ちが乗れるかを懸命に考えた。
「1点決められれば、2、3点と自分の中で波に乗れる」
そう言い聞かせてメンタルを立て直す。すると、後半8分に自らの仕掛けで得たPKを決め、18分にはストライカーらしくこぼれ球に合わせてドッピエッタを達成。追い込まれた状況で結果を残した恩田について、森監督は言う。
「彼もメンタルが弱い。今日は良い日だったけど、このパフォーマンスをどれくらい続けられるか。去年は先輩に引っ張ってもらって、気持ち良くサッカーをやっていたけど、今年は自分がうまくいかなくても引っ張る番。そこがまだまだ足りていないけど、今日はこっちもうまく、おだてながらだけど、やってくれたので、これを最低限のベースにしてほしい」
今までであれば、下を向いていたかもしれない。だが、絶対に勝つという気持ちと前向きな姿勢をセットできたからこそ、結果を残せた。そういうマインドになれたのも、熱き指揮官がいたからだった。恩田は言う。
「フレンドリーな監督だし、森さんがやるぞってなれば、自分たちもやる気にさせられる」
グループリーグは残り1試合。状況は変わっておらず、首位の仙台ユースとは勝点3差の3位で、突破のためには大量点での勝利が求められる。選手たちは誰ひとり不可能だと思っていない。森監督から学んだ“フットボーラーとしての情熱”を胸に刻み、25日の大一番に臨む。
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