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収穫を探し出すのは難しい。豪州を見て世界に出た時の可能性の乏しさを感じたように、今回の日本にも寂寥感を覚えた。E-1では勝利より希望が見たい

カテゴリ:日本代表

加部 究

2025年07月16日

森保監督がロマンチストと対極にあることは理解している

38歳の長友(左から2人目)が主将を務めた森保ジャパンがE-1連覇を果たした。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 サッカーがスコアだけで語られるなら、これほど世界を熱狂させることもなかったはずだ。確かにスコアは重要だが、それだけで人を魅了するものではないし、質が伴わなければせっかくの良いスコアも持続しない。

 森保一監督がロマンチストと対極にあることは、常勝の広島時代から理解している。広島でも日本代表でも、結果で周囲に喜びをもたらし、納得させてきた。だが、連覇を果たしたこのE-1選手権はどうだろうか。どれだけのファンがこの大会の戦いぶりに感銘を受け、記憶に留めるだろうか。

 日本代表はワールドカップで優勝を目指しているのだという。大きな志から逆算するなら、E-1選手権は勝つことと同時に、代表チームに新しい刺激をもたらすような人材発掘が重要なテーマになるはずだった。そして、そういう選手の可能性を見極める機会は、水準的にも韓国戦に限られていた。
 
 しかし、森保監督は代表の近未来より、目の前の試合の勝利を優先した。韓国戦のスタメン平均年齢は27.36歳。ちなみに日本代表が最後にフルメンバーを招集した3月のサウジアラビア戦のスタメン平均が25.6歳。また、比較的フレッシュな人選を行なったワールドカップ予選最後のインドネシア戦は、ちょうど25歳だった。
 
 要するに今の日本サッカー界では、より若い才能が欧州で質の高い経験値を積み重ねている。もちろん、個々の成長曲線は異なるものが、常識的には年長の国内組が欧州組を追い越していく姿は想像し難い。もし今回のメンバーからフル代表に割り込む可能性があるとすれば、これから海外進出を果たし、そこで実績を重ねていく選手だろう。
 
 結局、森保監督は国内組の安定感でタイトルを勝ち取ろうとした。実際、手堅い結果を見れば狙いは奏功したとも言えるが、そこから収穫を探し出すのは難しい。
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