韓国代表を率いる指揮官は、悔恨の想いを口にした。

　７月15日、韓国で開催中のE-1選手権男子は最終日を迎え、２勝同士の日本と韓国が対戦。日本は８分にジャーメイン良が鮮烈ボレーで挙げた先制点を守り切って１―０の勝利を飾り、３戦全勝で２大会連続３度目の戴冠を決めた。

　試合後の記者会見に登場した韓国代表のホン・ミョンボ監督は、いつも通りのクールな表情でゲームを回顧した。「選手たちは準備した通りに上手くやってくれたと思う。もちろん結果は失望であり、ゴールを与えてしまったことも失望だが、それ以外については全体的に十分なパフォーマンスを見せた」とコメント。採用まもない３バックシステムに関しても「中盤と守備陣の間のスペースは時々広くなっていたが、重大な決定機はほとんど与えていない。課題はまだまだあるものの、全体的には良いパフォーマンスだったと思う」と一定の評価を与えた。

　さらに報道陣から日本代表の出来について問われると、56歳のレジェンドは次のように答えた。

「今日の両チームを比べるなら、我々の選手のほうが良かった、より優れたパフォーマンスを発揮していたと思う。日本は自分たちの強みを最大限に活かせていなかった。何度か崩される場面はあったけど、我々の守備を脅かすほどではなかっただろう。ボールポゼッションでもシュート数でも上回っていたが、得点を取るという面に関しては、こちらも不甲斐なかったと言わざるをえない。集中力の欠如からゴールを失なったものの、選手たちはよく戦ってくれた。結果を得られなかったのは残念で、ファンには申し訳なく思う。それでも選手たちは私に大きな期待を抱かせてくれた」
 

　日本と韓国の通算対戦成績は、これで79試合を戦って日本の16勝23分け40敗となった。日本は2021年３月に３－０（国際親善試合）で、22年７月にも３－０（E-1）で勝利を挙げており、対韓国戦で３連勝。71年間に及ぶライバル対決の歴史で、初の快挙を達成した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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