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E-1選手権が「W杯へ滑り込むラストチャンス」になるのか。Jリーガーたちの現状、メンバーに食い込むシナリオがあるとすれば…

カテゴリ:日本代表

加部 究

2025年07月09日

かつて日本サッカーの転換点となった東アジア制覇

香港を6-1で下した日本。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 日本代表は7月8日、E-1選手権(東アジア選手権)の初戦で香港代表と対戦し、6-1で快勝した。

 歴史を俯瞰すれば、東アジア制覇は紛れもなく日本サッカーの転換点だった。1992年当時、まだ日本は韓国、北朝鮮、中国に見下されていた。北朝鮮代表には、日本でプレーしていたキン・ジョンソン(現カマタマーレ讃岐監督)もいて、チームメイトに「もう日本は今までと違うぞ」と警告しても、返って来た反応は「しょせん、日本は日本さ」だったという。

 結局、日本は北朝鮮を4-1で一蹴し、2年前の最下位から優勝へと躍進。アジアの「強い側」に立場が変わった瞬間だった。

 幸い30年間以上を経て、日本は完全に挑戦を受けて立つ側に回った。今回、香港代表にとっては、予選を勝ち抜き日本への挑戦権を得たことが大きなモチベーションになっていた。地域の底上げなしには日本の成長にも早晩限界がくるはずなので、確かに胸を貸すのも牽引車の大切な役回りだ。だが現実的に、多少なりとも勝敗の帰趨に興味が湧くのは韓国戦に絞られる。
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 E-1選手権は、Jリーガーのモチベーション維持のためには貴重な潤滑油と言える。もはや世界に繋がる代表戦は海外組が寡占状態で、高井幸大のように若くして代表に定着するJリーガーが誕生すれば、そのままプレミアへの道が開けてしまう。過去に東アジアを踏み台にワールドカップへの道を切り拓いた選手もいたが、例えば直近カタール大会の町野修斗にしても、ブラジル大会の柿谷曜一朗にしても、E-1選手権で活躍したのは欧州出発前夜だった。

 日本代表が大会の優勝を最優先に考えるなら、正真正銘のJリーグ選抜を構成しても良いかもしれない。年齢に関係なく公平な選考に徹するなら、選手たちにも格好の刺激になるはずだ。ただしそれでは次代の代表発掘には、ほとんど繋がらない。おそらく森保一監督も構成のバランスに苦慮したはずで、悩み抜いた末に絞り込んだのが、安定をもたらすベテランと、嗜好が色濃く出た若手が混在する今回の招集メンバーだったのだろう。
 
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