クラブ・ワールドカップのグループリーグ初戦となったアル・ヒラル戦で、シャビ・アロンソとアルダ・ギュレルは、お互いがお互いを助け合った。
灼熱の午後、アル・ヒラルが試合の展開を支配するなか、アロンソ攻撃の糸口を掴むことを模索した。その間、ギュレルはベンチで待機していた。
しかし、後日、アロンソが「彼は特別な選手だ。ボールに触れる回数が多いほど、パフォーマンスが高まり、チームが良くなる。後半、大きなインパクトを残した」と褒め称えたように、ギュレルの後半頭からの投入を境に、試合の流れが変わった。さらに2戦目のパチューカ戦では中盤の一角として先発出場し、2点目を挙げるなど活躍を見せた。
加入直後の怪我で大きく遅れた1年目を経て、2年目もベンチ生活が続き、起用されても右サイドに追いやられることが多かった。ギュレルにとってマドリーに加入してからの2年間は、”エンジンルーム”に定着する機会を伺う長い待ち時間だった。
そんななか、新監督の下で2試合続けて自らが望むポジションでプレー。まだ判断材料は少ないとはいえ、ギュレルはマドリーのボールを循環、前進させる新たな担い手として名乗りを挙げた。
「満足だ。中盤でプレーできた」「サイドでプレーするよりも僕にはプラスに作用する」「僕が最も快適にプレーできるポジションは8番か10番だ。もちろんチーム事情で、サイドをやれといわれれば、問題ない」「シャビは僕を中盤の選手として見ている。2人でたくさん話している。だから僕を中盤の選手として見ている」
試合後、ギュレルの口からは自然と喜びの言葉がついて出た。
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「彼は特別な選手」モドリッチの後継者へ――新指揮官の下で覚醒しつつあるマドリーのトルコ至宝「新しい監督が来て、モチベーションはすごく高まっている」【現地発】
カテゴリ:メガクラブ
2025年06月30日
「2人でたくさん話している」
現在20歳のギュレルが目指すのは、40歳を目前に控えたルカ・モドリッチがクラブW杯終了後に空けるポジションだ。アロンソはその間にギュレルがモドリッチから少しでも多くのことを吸収することを願っている。
しかし、チームに近い情報筋によると、ギュレルは苦慮しているという。
「もともとアドバイスを求めるタイプではないし、年齢や言語の壁なども重なり、なかなか話しかけることができないようだ。それでも、アルダは見て聞いて学んでいる。ルカがマドリーで果たしてきた役割の一部に担うことを夢見ている」
アル・ヒラル戦とパチューカ戦で、ギュレルは厳しい局面での対応力の高さを見せた。プレッシャー下でのパス成功率は92%。これはチームで最も高い数字で、それでいて前方へのパス試行率はGKとDFを除いて、トップの19%を記録している。
ギュレルのゲームの主役への旅が単なる“ポーズ”ではないことは、90分当たりのファイナルサードへのキャリーの回数が、トレント・アレクサンダー=アーノルドの8.9に次ぐチーム2位の8.3という数字にも表れている。アロンソは、端役にとどまっていたトルコの至宝を失望の淵から救い出し、新たな展望を開いた。
ギュレルは声を弾ませる。
「新しい監督が来て、新しいことが起こり始めた。モチベーションはすごく高まっている」
文●ダビド・アルバレス(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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しかし、チームに近い情報筋によると、ギュレルは苦慮しているという。
「もともとアドバイスを求めるタイプではないし、年齢や言語の壁なども重なり、なかなか話しかけることができないようだ。それでも、アルダは見て聞いて学んでいる。ルカがマドリーで果たしてきた役割の一部に担うことを夢見ている」
アル・ヒラル戦とパチューカ戦で、ギュレルは厳しい局面での対応力の高さを見せた。プレッシャー下でのパス成功率は92%。これはチームで最も高い数字で、それでいて前方へのパス試行率はGKとDFを除いて、トップの19%を記録している。
ギュレルのゲームの主役への旅が単なる“ポーズ”ではないことは、90分当たりのファイナルサードへのキャリーの回数が、トレント・アレクサンダー=アーノルドの8.9に次ぐチーム2位の8.3という数字にも表れている。アロンソは、端役にとどまっていたトルコの至宝を失望の淵から救い出し、新たな展望を開いた。
ギュレルは声を弾ませる。
「新しい監督が来て、新しいことが起こり始めた。モチベーションはすごく高まっている」
文●ダビド・アルバレス(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
翻訳●下村正幸
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