ホン・マルティンは2024-25シーズンのレアル・ソシエダの最大の発見の１つだ。下部組織「スビエタ」が輩出した新星で、まだ磨くべき点はあるものの、ありあまる才能を発揮し、トップリーグの選手としての地位を確立した。世代別代表の常連でもあり、この成長を持続できれば、A代表も視野に入ってくる。

　そんなマルティンのお気に入りのチームメイトの１人がタケ・クボ（久保建英だ）だ。ピッチ内外で頼りがいのある存在と力説する。

「タケとはとてもいい関係性を築いている。本当にナイスガイだ。よく話をするし、アドバイスもたくさんしてくれる。またそれがとても役に立つんだ。実力はチームでもトップクラスだ。個の打開力は疑いの余地がない。左右のどちら側からでも抜ける。DFにとって常に脅威だ」

　練習では逆に対峙する側に回るが、特別に警戒する選手であることに変わりはないと語る。

「タケはサイドに張って、僕は中央でプレーすることが多いので、バチバチやり合う機会はあまりない。でも常に目を光らせている。あのふてぶてしいまでの振る舞いは君も十分に知っているだろ」

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　タケは在籍３年目を終え、ドレッシングルームでも一目置かれる存在になっているが、その中でもムードメーカー的なポジションは不変だという。

「タケがいるだけでチームが元気になる。いつもしゃべっている。何にでも首を突っ込んで、笑いを取っているよ」

　タケの去就がメディアを賑わせている。もちろんマルティンが願うのはファンと同じくただ一つ、残留することだ。

「タケを慰留することはソシエダにとってとても重要な補強になる。いてもらわなくてはならない選手だ。チームに大きなプラスアルファをもたらしてくれる。ここで長くプレーしてほしい。チームが目標を達成し、成長するためには、タケのような選手は不可欠だ」

インタビュアー●ミケル・レカルデ（ノティシアス・デ・ギプスコア）
翻訳●下村正幸

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