1点が最後まで遠く
[J1第22節]東京V 1-0 川崎/6月29日/味の素スタジアム
前日に首位の鹿島が敗れ、広島、神戸も足踏みしていたなか、川崎にとっては勝てば暫定で3位に浮上できるチャンス。次節にはホームでの鹿島との直接対決も控えていただけに、その勝点差を「3」に縮めるためにも、アウェーの東京V戦は是が非でも勝ちたい試合であった。しかし、結果は0-1の敗戦。
6月ながら気温の高い日が続くだけに、東京Vが約1週間の準備期間を設けられた一方、川崎は中3日でのゲームだった影響はあったに違いない。序盤に攻撃のキーマンであるマルシーニョが負傷交代したのも痛かった。
しかし、気合いの入った東京Vに走り負け、ミスを連発した川崎の戦いぶりは、不甲斐なかったとも言えるだろう。
長谷部茂利監督は「自分たちのやりたいことを整理して入ったつもりが、選手があまり表現できなかったという点では私自身の選手への落とし込みと言いますか、伝え方が、少し上手くいってなかったのかもなと反省があります」と悔いたように、3-4-2-1を基本布陣にし、守備時は5バック気味に守る東京Vを最後まで崩し切れず。逆に相手のパスワークを寸断できなかった面もあった。
走行距離は117.184kmと107.833km、スプリント回数は115回と92回と上回られ、数字だけの問題ではないが、やはり走り負けた感は強く、シュート数では5本多く放ったが、焦りからかパスがズレるシーンも散見された。
【動画】東京Vの深澤の決勝弾
前日に首位の鹿島が敗れ、広島、神戸も足踏みしていたなか、川崎にとっては勝てば暫定で3位に浮上できるチャンス。次節にはホームでの鹿島との直接対決も控えていただけに、その勝点差を「3」に縮めるためにも、アウェーの東京V戦は是が非でも勝ちたい試合であった。しかし、結果は0-1の敗戦。
6月ながら気温の高い日が続くだけに、東京Vが約1週間の準備期間を設けられた一方、川崎は中3日でのゲームだった影響はあったに違いない。序盤に攻撃のキーマンであるマルシーニョが負傷交代したのも痛かった。
しかし、気合いの入った東京Vに走り負け、ミスを連発した川崎の戦いぶりは、不甲斐なかったとも言えるだろう。
長谷部茂利監督は「自分たちのやりたいことを整理して入ったつもりが、選手があまり表現できなかったという点では私自身の選手への落とし込みと言いますか、伝え方が、少し上手くいってなかったのかもなと反省があります」と悔いたように、3-4-2-1を基本布陣にし、守備時は5バック気味に守る東京Vを最後まで崩し切れず。逆に相手のパスワークを寸断できなかった面もあった。
走行距離は117.184kmと107.833km、スプリント回数は115回と92回と上回られ、数字だけの問題ではないが、やはり走り負けた感は強く、シュート数では5本多く放ったが、焦りからかパスがズレるシーンも散見された。
【動画】東京Vの深澤の決勝弾
今季はACLエリートも戦い、準々決勝以降はサウジアラビアで集中開催された大会で準優勝。ただ、その分の過密日程は拭いきれず、長谷部監督も「選手にお願いばかりしていますが、そのなかで今日のゲームは3日とはいえ、この暑さ、湿度のなかでプレーする頭の下がる、お願いをしている状況です。大きな怪我に、アクシデントが今日あったなかで、そのアクシデントが大きな怪我、大きな自分たちの損害にならなければ良いなと思っています」と語る。
だからこそ苦戦の理由はいくつも挙げられる。もっとも今、問われるのは、J1の覇権奪還への覚悟だろう。川崎がここ数年、数々のタイトルを獲得してきた背景には、要所での勝負強さがあった。
後半から出場しチャンスに絡んだFW山田新も振り返る。
「(前日に上位陣が躓いていたことは)チームとしてその話はしていないですが、各々が試合を観ていたと思いますし、選手間でそういう会話はありました。チャンスがあるなかで今日は落としてしまった。大事なゲームではあったと思います。
試合前からシゲさん(長谷部監督)から相手は相当に気合いが入ってくると言われていましたし、実際に相当にアグレッシブにやってきた。その熱量は感じていましたが、それでも自分たちが技術などでひとつ上をいかないといけない。もちろん自分たちも闘わなくてはいけない。ただ相手がやってきた分、質で上回らなくてはいけなかった。
(鹿島にはアウェーで)前回負けていますし、次の(鹿島との)直接対決は本当に大きなゲーム。オニさん(鬼木達前監督)ですし、絶対に負けられない試合。必ず勝ちたいです」
ここ数試合では相手にケアされている面も大きいが、ボランチに効果的な縦パスが入るシーンが限られ、CB高井幸大からの配球、もしくは外回しの展開が増えているのもひとつの課題に映る。
次節は鬼木達前監督が初めて等々力に戻ってくる意味でも大注目の一戦である。ここで勝ち切ることができるか。今でも選手、各スタッフが必死に戦っているのは十分分かる。ただ、“新生長谷部体制”として今の川崎に求められているのは、やはり改めてのリーグ王者奪還への覚悟と言えるのだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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だからこそ苦戦の理由はいくつも挙げられる。もっとも今、問われるのは、J1の覇権奪還への覚悟だろう。川崎がここ数年、数々のタイトルを獲得してきた背景には、要所での勝負強さがあった。
後半から出場しチャンスに絡んだFW山田新も振り返る。
「(前日に上位陣が躓いていたことは)チームとしてその話はしていないですが、各々が試合を観ていたと思いますし、選手間でそういう会話はありました。チャンスがあるなかで今日は落としてしまった。大事なゲームではあったと思います。
試合前からシゲさん(長谷部監督)から相手は相当に気合いが入ってくると言われていましたし、実際に相当にアグレッシブにやってきた。その熱量は感じていましたが、それでも自分たちが技術などでひとつ上をいかないといけない。もちろん自分たちも闘わなくてはいけない。ただ相手がやってきた分、質で上回らなくてはいけなかった。
(鹿島にはアウェーで)前回負けていますし、次の(鹿島との)直接対決は本当に大きなゲーム。オニさん(鬼木達前監督)ですし、絶対に負けられない試合。必ず勝ちたいです」
ここ数試合では相手にケアされている面も大きいが、ボランチに効果的な縦パスが入るシーンが限られ、CB高井幸大からの配球、もしくは外回しの展開が増えているのもひとつの課題に映る。
次節は鬼木達前監督が初めて等々力に戻ってくる意味でも大注目の一戦である。ここで勝ち切ることができるか。今でも選手、各スタッフが必死に戦っているのは十分分かる。ただ、“新生長谷部体制”として今の川崎に求められているのは、やはり改めてのリーグ王者奪還への覚悟と言えるのだろう。
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