185センチのサイズに、すらりと伸びる手足。相手を弾き飛ばすほどのパワーと推進力。ナイジェリアにルーツを持つMF石渡ネルソンがJ2の舞台で復活の道を歩んでいる。
C大阪の下部組織で育ち、17歳ながら2022年5月にルヴァンカップでトップチームデビュー。同年10月にはJ1初出場を飾り、直後にはU-18日本代表に飛び級で選出され、背番号10を託された。
高校3年生となった翌シーズンには、プロ契約を締結。順調なサッカー人生。輝かしいキャリアを持ち、誰もが早い段階でのステップアップを信じて疑わなかった。しかし――。そこから石渡はプロの壁にあたり、苦悩の日々がスタートした。
プロ1年目の23年はルヴァンカップと天皇杯で1試合ずつに出場しただけで、ピッチに立つ機会はほとんどなかった。
「(当時C大阪を率いていた小菊昭雄監督が)練習後に何度も自分を呼んでくれて、良いものを持っているんだから、という話を何度もしてくれた」と石渡が話したように、ギリギリのところでメンタルを保ってはいたものの、パフォーマンスは上がらない。そうした停滞した空気を変えるべく、24年は出番を求めてJ2の愛媛で武者修行を積む決断をした。だが、リーグ戦12試合で1ゴール。なかなか結果を残せなかった。
「めっちゃ苦しかった。C大阪では(力不足で)試合に出られなかったし、練習ではサイドバックをやる機会もあった。本当は真ん中でプレーしたいと思っていたけど、ピッチに立てないし、(愛媛時代を含めて)本当にしんどい時期でしたね」
自信を失えば、ミスを恐れてプレーも消極的になる。3列目から持ち運ぶようなダイナミックな動きは鳴りを潜め、気が付けば23年の10月を最後に世代別代表からも遠ざかった。
そんな石渡に転機が訪れる。今シーズンからいわきに育成型期限付き移籍し、田村雄三監督と出会ったことだ。3−5−2の2列目でポジションを掴み、プロ入り後初めて継続して試合に関わった。
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苦難の時期を乗り越えて
すると自信を取り戻し、今年6月には、9月下旬のワールドカップを目ざすU-20代表に招集。モーリスレベロトーナメント(旧・トゥーロン国際大会)では、全4試合でピッチに立ち、うち2試合で先発出場。いずれもボランチで起用されて存在感を発揮した。石渡は言う。
「足の長さを生かしてボールを刈り取るところや前に入っていくプレーは通用したと思う。逆に球際のところでは凄みを感じた。ひとつのプレーに懸けているなと感じたので、それを自分もスタンダードにしないといけない」
貴重な経験を積んでクラブに戻ると、再びJ2の舞台に身を投じた。そして、迎えた6月28日のJ2第21節の鳥栖戦(0−1)。C大阪時代にお世話になった小菊氏が敵将として見守るなか、序盤からプレーに精彩を欠き、推進力を発揮できない。
迎えたハーフタイム。見かねた田村監督が檄を飛ばし、石渡に自身の良さを思い出させるように言葉をかけた。その意図を指揮官はこう話す。
「彼の良さは攻守でアグレッシブにプレーすること。変にプレーに制限をかけてバランスを取るように動くと、彼の良さは出ない。ハーフタイムに『何やってんだ!しっかりやれ。(プレーが)ぼやけてる』という話をしたんです」
そこから石渡は目を覚まし、後半は良さを取り戻す。強度の高い守備で相手を封じ、攻めては相手を蹴散らしながら突破する場面もあった。目に見えた結果は出せず、チームも敗戦。だが、お世話になった鳥栖の小菊監督に対し、成長した姿を見せられたのは“いわき”での賜物だ。
ワールドカップまで残り3か月。「意識しているけど、まずはチームで活躍するのが一番。それが代表につながれば最高ですね」。遅れてきた俊英はもう迷わない。石渡の冒険はまだ始まったばかりだ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「足の長さを生かしてボールを刈り取るところや前に入っていくプレーは通用したと思う。逆に球際のところでは凄みを感じた。ひとつのプレーに懸けているなと感じたので、それを自分もスタンダードにしないといけない」
貴重な経験を積んでクラブに戻ると、再びJ2の舞台に身を投じた。そして、迎えた6月28日のJ2第21節の鳥栖戦(0−1)。C大阪時代にお世話になった小菊氏が敵将として見守るなか、序盤からプレーに精彩を欠き、推進力を発揮できない。
迎えたハーフタイム。見かねた田村監督が檄を飛ばし、石渡に自身の良さを思い出させるように言葉をかけた。その意図を指揮官はこう話す。
「彼の良さは攻守でアグレッシブにプレーすること。変にプレーに制限をかけてバランスを取るように動くと、彼の良さは出ない。ハーフタイムに『何やってんだ!しっかりやれ。(プレーが)ぼやけてる』という話をしたんです」
そこから石渡は目を覚まし、後半は良さを取り戻す。強度の高い守備で相手を封じ、攻めては相手を蹴散らしながら突破する場面もあった。目に見えた結果は出せず、チームも敗戦。だが、お世話になった鳥栖の小菊監督に対し、成長した姿を見せられたのは“いわき”での賜物だ。
ワールドカップまで残り3か月。「意識しているけど、まずはチームで活躍するのが一番。それが代表につながれば最高ですね」。遅れてきた俊英はもう迷わない。石渡の冒険はまだ始まったばかりだ。
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