FC東京の公式YouTubeチャンネルが６月27日、『WE ARE TOKYO #02「苦しい。それでも前へ」』と題したドキュメンタリー動画を配信。ロッカールームで激昂する松橋力蔵監督の様子が収められている。

　４月11日に国立競技場で行なわれたJ１第10節の柏レイソル戦。35分に仲川輝人のゴールで先制し、１点リードで迎えた90＋４分に木下康介の同点弾を献上。１－１のドローに持ち込まれた。

　試合後にロッカールームで松橋監督は、選手たちを前に「はい、おつかれさん」と静かに発すると、「甘いよ、お前ら！」と声を張り上げる。

「甘すぎるよ！ あれだけ相手に攻め込まれたら、あれぐらいあるわ！ そんなこと、予想もつくわ！」

　怒声は続く。「やっているふうになるなよ！ 頑張っているふうになるな！ 勝ちたい気持ちが足りないよ、そう言わざるを得ない！ これぐらいでいいだろ、じゃないだろ」。

　選手たちの取り組みは認めている。「そういうものに対して、俺は何にも思わない。本当によくやってくれていると思う」。それを結果につなげてほしいと願う。

「でも、表わすのはピッチだよ。今日のこのピッチだよ！ ここ（ロッカールーム）でもないし、練習のグラウンドでもないよ！」
【動画】「甘すぎるよ！」ロッカールームで声を張り上げる松橋監督。悔しいドローの舞台裏

　選手たちを信じているからこそ、奮起を促す。「そこの甘さじゃないか。お前らだけを責めているつもりはまったくない。俺も甘いと思うよ。もう一回、やり直そうぜ、みんなで。もう一回。何度でも、何度でも」。

　指揮官の熱いゲキ。この投稿のコメント欄には、「結構熱い方なんですね、いい意味でびっくり」「力蔵さんがこんだけロッカーで言ってるのを見れて安心した」「力蔵さんならFC東京を変えてくれるかもしれませんね！」「安易に力蔵解任なんて言えないな」といった声が寄せられた。

　また、松橋監督がロッカールームを去ったあとに、選手たちはディスカッション。「後ろ（ディフェンス）けっこう重いぞ」（仲川）、「やっぱり後ろからの声は絶対に必要」（高宇洋）、「もっと押し上げないと、誠二を中心に」（長友佑都）、「パス１本で剥がされて進入されることが多かったんで、センターバックが押し上げるのが難しくて」（岡哲平）など、およそ20分間、それぞれの考えをぶつけ合った。

　柏戦後のFC東京は、連勝もあれば３連敗を喫するなど不安定な戦いが続いたなかで、直近の横浜F・マリノス戦は３－０の快勝で６試合ぶりの白星を掴んだ。28日にはホームで横浜FCを迎え撃つ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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