現地６月27日に開催された国際親善試合で、ニルス・ニールセン監督が率いるなでしこジャパンが、EUROを控える強豪スペイン女子代表と敵地で対戦した。

　開始20分、北川ひかるが右膝を抑えて座り込んでしまう。プレー続行不可能となり、宝田沙織との交代を余儀なくされる。昨年12月に発足したニールセン体制で主力を担う28歳のDFは、足を引きずりながらピッチを後にした。

　それでも日本は30分に先制。ショートカウンターを発動すると、田中美南が絶妙なターンから左足で叩き込み、リードを奪う。

　42分には２年連続バロンドール受賞の英雄、アレクシア・プテジャスにペナルティエリア手前でシュートを浴びるが、守護神の山下杏也加がきっちり防ぐ。
【動画】上手い！エース田中が超絶ターンから先制点

　ただ、直後の44分に左サイドを攻略され、クラウディア・ピナに被弾。１－１で折り返すと、47分に逆転のピンチを迎えるも、キャプテンマークを巻く熊谷紗希が上手く対応し、難を逃れる。

　その後、20歳の逸材・谷川萌々子らを投入。メンバーを入れ替えながら次の１点を目ざすが、思うようにチャンスを作れない。

　スペインのペースで試合が進むなか、66分に山下から谷川への自陣ゴール前でのパスが狙われてショートカウンターを浴び、ヴィッキー・ロペスに勝ち越し点を許す。

　飲水タイム明け直後の74分には、コンディション不良の長谷川唯に代わって追加招集された籾木結花が相手を引き付けてから、田中がシュートを放つも、GKカタ・コルに阻まれる。

　結局、88分にアテネア・デルカスティージョにもう１点を加えられ、１－３でタイムアップ。前回のワールドカップ王者で、女子FIFAランキング２位のスペインに逆転負けを喫した。

　３連勝でスタートしたニールセン体制だが、ここにきて４戦未勝利。３勝３敗１分となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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