にぎやかに会心の勝利を振り返っていた
海外チームの選手や監督、あるいは海外メディアが日本のチームを評する時、ほぼ100%に近い確率で用いられるのが、「規律」という単語だ。
そのこころは、日本の選手たちはチームの約束事をよく守り、自分の役割を確実に遂行する、といったところだろうか。
今回のクラブ・ワールドカップに出場した、浦和レッズも例外ではない。対戦相手の監督や選手からは、何度となくそうした評価を聞く機会があった。
規律という表現を使いたくなるという点では、浦和サポーターも同様だっただろう。
グループステージ最後のモンテレイ戦が行なわれたローズボウルスタジアム。メインスタンドから見て左側のゴール裏に陣取った彼らは、試合開始まで1時間以上あろうかという頃から、すでにひとつの集団となって臨戦態勢を整えていた。
スタンドの客の入りはまだまばらという時間に、浦和サイドのゴール裏だけは特別に人口密度が高かった。
その一方で規律とは対照的に、よく言えば「自由奔放」に、悪く言えば「好き勝手」に試合開始までの時間を過ごしていたのは、モンテレイサポーターである。
モンテレイはスタジアム外周部分に、クラブが独自のPRブースを出展。歴代のユニホームが並べられたブースをバックに、クラブマスコットと記念撮影ができたり、ロボットGKを相手にPK対決ができたりと、その内容は思いのほか多彩。応援用のフラッグも大量に配られていた。
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そのこころは、日本の選手たちはチームの約束事をよく守り、自分の役割を確実に遂行する、といったところだろうか。
今回のクラブ・ワールドカップに出場した、浦和レッズも例外ではない。対戦相手の監督や選手からは、何度となくそうした評価を聞く機会があった。
規律という表現を使いたくなるという点では、浦和サポーターも同様だっただろう。
グループステージ最後のモンテレイ戦が行なわれたローズボウルスタジアム。メインスタンドから見て左側のゴール裏に陣取った彼らは、試合開始まで1時間以上あろうかという頃から、すでにひとつの集団となって臨戦態勢を整えていた。
スタンドの客の入りはまだまばらという時間に、浦和サイドのゴール裏だけは特別に人口密度が高かった。
その一方で規律とは対照的に、よく言えば「自由奔放」に、悪く言えば「好き勝手」に試合開始までの時間を過ごしていたのは、モンテレイサポーターである。
モンテレイはスタジアム外周部分に、クラブが独自のPRブースを出展。歴代のユニホームが並べられたブースをバックに、クラブマスコットと記念撮影ができたり、ロボットGKを相手にPK対決ができたりと、その内容は思いのほか多彩。応援用のフラッグも大量に配られていた。
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そろそろ試合に備えて自分の席に戻ったほうがいいのではないかという時間になっても、ブース前には長蛇の列。そもそもこの試合の入場者数1万4312人のうち、モンテレイサポーターが圧倒的多数だったとはいえ、試合前のスタジアム周辺に白と紺の縦縞が目立ったのは、行動様式の違いによるところが大きかったのだろう。
もちろん、どちらが良いとか悪いとかの話ではない。
実際、スタンドのどこからともなく、自然発生的かつ散発的に応援が聞こえてくるモンテレイサポーターに対し、浦和サポーターは統一された応援で圧倒的な迫力を生み出し、選手たちの背中を押していた。
マリウス・ホイブラーテンの言葉を借りれば、「(今大会の浦和の」サポーターは選手よりも優れたパフォーマンスだった」ほどである。
しかし、試合に勝ったのは、モンテレイ。ピッチ上での即興性、即時判断が、浦和の規律を凌駕した格好だ。南米の強豪、リーベル・プレートを出し抜いての決勝トーナメント進出は、敵ながら大いに称えられていい。
試合後、ロサンゼルス中心部へ戻ろうとメトロ(地下鉄)に乗り込むと、車内は概ねモンテレイサポーターで満員。おそらくサポーター同士の交流があったのだろう、浦和のユニホームやマフラーを身につけ、にぎやかに会心の勝利を振り返っていた。
そのなかのひとりに話を聞くと、彼らはアメリカ在住ではなく、みんなメキシコ北部のモンテレイから駆けつけたとのこと。もちろん、この後はアトランタへ飛ぶ予定だという。
待っているのは、ドルトムントとのラウンド16。ベスト8進出をかけた一戦である。そこでもまた、自由な彼らの存在が大きな後押しとなるに違いない。
取材・文●浅田真樹(スポーツライター)
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もちろん、どちらが良いとか悪いとかの話ではない。
実際、スタンドのどこからともなく、自然発生的かつ散発的に応援が聞こえてくるモンテレイサポーターに対し、浦和サポーターは統一された応援で圧倒的な迫力を生み出し、選手たちの背中を押していた。
マリウス・ホイブラーテンの言葉を借りれば、「(今大会の浦和の」サポーターは選手よりも優れたパフォーマンスだった」ほどである。
しかし、試合に勝ったのは、モンテレイ。ピッチ上での即興性、即時判断が、浦和の規律を凌駕した格好だ。南米の強豪、リーベル・プレートを出し抜いての決勝トーナメント進出は、敵ながら大いに称えられていい。
試合後、ロサンゼルス中心部へ戻ろうとメトロ(地下鉄)に乗り込むと、車内は概ねモンテレイサポーターで満員。おそらくサポーター同士の交流があったのだろう、浦和のユニホームやマフラーを身につけ、にぎやかに会心の勝利を振り返っていた。
そのなかのひとりに話を聞くと、彼らはアメリカ在住ではなく、みんなメキシコ北部のモンテレイから駆けつけたとのこと。もちろん、この後はアトランタへ飛ぶ予定だという。
待っているのは、ドルトムントとのラウンド16。ベスト8進出をかけた一戦である。そこでもまた、自由な彼らの存在が大きな後押しとなるに違いない。
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