敵将が切る交代カードは実に効果的
無慈悲なゴール。
浦和レッズにとって、後半アディショナルタイム2分にもたらされた、バレンティン・カルボーニによるインテルの逆転弾は、そうした表現がふさわしいかもしれない。
序盤に金子拓郎の仕掛けから渡邊凌磨の先制点でリードがもたらされてから、浦和は専守防衛とも言うべき状況に耐えながら、試合の終盤に差し掛かる時間帯までリードを維持した。
しかし、78分に左のCKを得たインテルが同点とする。ニコロ・バレッラの右足からのボールをエースのラウタロ・マルティネスが背面気味のシュートで決める。
浦和としては1-1のままでもモンテレイとの3試合目に希望がつながるはずだったが、インテルは後半アディショナルタイムに左からチャンスを作り、ヘンリク・ムヒタリアンの戻しのパスを受けたフランチェスコ・エスポジトがクロスを入れ、ペタル・スチッチのシュートのこぼれ球をカルボーニが蹴り込んだ。
「非常に残酷な結果になってしまった」と浦和のGK西川周作も認めるように、すでにリーベルプレートに敗れていた浦和に、2試合での敗退を突きつけるインテルの逆転ゴールだ。
もちろん、ゴール前でのクリアやフィニシャーに対する寄せなど、局面での対応の問題はあるが、それとは別の敗因が考えられる。
ローブロックで守備を固めるのは良いが、後半の途中からはあまりにも引きすぎて、ペナルティエリアにラインが吸収されてしまったこと。もう1つは、ボールを奪った後の攻撃時間が短く、インテルに持続的な攻撃を許したことだ。
浦和レッズにとって、後半アディショナルタイム2分にもたらされた、バレンティン・カルボーニによるインテルの逆転弾は、そうした表現がふさわしいかもしれない。
序盤に金子拓郎の仕掛けから渡邊凌磨の先制点でリードがもたらされてから、浦和は専守防衛とも言うべき状況に耐えながら、試合の終盤に差し掛かる時間帯までリードを維持した。
しかし、78分に左のCKを得たインテルが同点とする。ニコロ・バレッラの右足からのボールをエースのラウタロ・マルティネスが背面気味のシュートで決める。
浦和としては1-1のままでもモンテレイとの3試合目に希望がつながるはずだったが、インテルは後半アディショナルタイムに左からチャンスを作り、ヘンリク・ムヒタリアンの戻しのパスを受けたフランチェスコ・エスポジトがクロスを入れ、ペタル・スチッチのシュートのこぼれ球をカルボーニが蹴り込んだ。
「非常に残酷な結果になってしまった」と浦和のGK西川周作も認めるように、すでにリーベルプレートに敗れていた浦和に、2試合での敗退を突きつけるインテルの逆転ゴールだ。
もちろん、ゴール前でのクリアやフィニシャーに対する寄せなど、局面での対応の問題はあるが、それとは別の敗因が考えられる。
ローブロックで守備を固めるのは良いが、後半の途中からはあまりにも引きすぎて、ペナルティエリアにラインが吸収されてしまったこと。もう1つは、ボールを奪った後の攻撃時間が短く、インテルに持続的な攻撃を許したことだ。
ボランチで奮闘したサミュエル・グスタフソンは、「相手は非常にゲームをコントロールしていました。やはり日本のJリーグとはちょっと違うような、慣れていない形でもありました。ローブロックで本当によく耐えたと思いますが、そこから抜けることができなくて、やはり最終的には難しい試合になってしまいました」と振り返った。
インテルはトルコ代表のMFハカン・チャルハノールなど、本来の主力を何人かを欠く状況だったが、早い時間にリードを許しても、全体を押し上げながら、左右のウイングバックを高い位置に上げてボールをワイドに動かし、アルバニア代表MFのクリスチャン・アスラーニなどが、サイドチェンジを織り交ぜながら攻めてきた。
浦和は4バックだが、3バックの相手にはアウトサイドの上がりにサイドハーフが付いていくのが、基本的な約束事になっている。
それを繰り返されるなかで、浦和は自陣で6バックを敷くような時間帯が増えて、ミドルシュートで直接ゴールを狙われてもおかしくないところまで、ラインを下げる傾向だった。
それでもセンターバックのマリウス・ホイブラーテンとダニーロ・ボザを中心に、身体を張る守備で何とかシュートを跳ね返していたが、ボールを奪ってもすぐ失ったり、縦に急ぎすぎて前線が孤立してしまったりという状況で、攻守の切り替えが素早いインテルのプレッシャーから抜け出せなくなってしまった。
もっとも、何とか耐えていたが、決勝ゴールを挙げたカルボーニも含めて、クリスティアン・キブ監督が切る交代カードは実に効果的であり、逆に浦和サイドは選手交代に効果を発揮できなかった。
【画像】ワールドクラスの華やかさ!CWCを優美に彩る各国の熱烈サポーターを特集!
インテルはトルコ代表のMFハカン・チャルハノールなど、本来の主力を何人かを欠く状況だったが、早い時間にリードを許しても、全体を押し上げながら、左右のウイングバックを高い位置に上げてボールをワイドに動かし、アルバニア代表MFのクリスチャン・アスラーニなどが、サイドチェンジを織り交ぜながら攻めてきた。
浦和は4バックだが、3バックの相手にはアウトサイドの上がりにサイドハーフが付いていくのが、基本的な約束事になっている。
それを繰り返されるなかで、浦和は自陣で6バックを敷くような時間帯が増えて、ミドルシュートで直接ゴールを狙われてもおかしくないところまで、ラインを下げる傾向だった。
それでもセンターバックのマリウス・ホイブラーテンとダニーロ・ボザを中心に、身体を張る守備で何とかシュートを跳ね返していたが、ボールを奪ってもすぐ失ったり、縦に急ぎすぎて前線が孤立してしまったりという状況で、攻守の切り替えが素早いインテルのプレッシャーから抜け出せなくなってしまった。
もっとも、何とか耐えていたが、決勝ゴールを挙げたカルボーニも含めて、クリスティアン・キブ監督が切る交代カードは実に効果的であり、逆に浦和サイドは選手交代に効果を発揮できなかった。
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