ジュールゴーデンスの小杉啓太は、この夏の去就が注目されている。

　ヨーロッパカンファレンスリーグ（ECL）準々決勝で見事なボレーシュートを決め、チームのベスト４進出に貢献した小杉。欧州王者となったパリ・サンジェルマンや、日本人選手と縁が深いセルティックをはじめ、様々なクラブからの関心が取り沙汰されているところだ。

　興味を抱いていると言われるクラブのひとつが、今季のセリエAを３位で終えたアタランタだ。同クラブの専門サイト『Tutto Atalanta』は６月３日、小杉について「走りや犠牲をいとわない姿勢、技術的クオリティが素晴らしく、正確なアシストを供給でき、定期的にゴールへの道を見つけられる」と評した。

「歴史的にアタランタがやってきたサッカーのタイプに完璧だろう」

　さらに、同メディアはマルコ・パルマ記者が小杉をローマのアンヘリーニョと比較したことに触れ、「重要な比較で、攻撃面での卓越したポテンシャルに、守備への取り組みも最高であることを強調する」と伝えている。

「現状の評価額は500万ユーロ（約８億円）で払える金額であり、国際的な若手タレントの成長を常にあてにしてきたアタランタにとっては素晴らしい展望だ」

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　イタリアは若手起用に消極的な一面があるものの、育成にも定評のあるアタランタはやや異質のクラブだ。19歳と若い小杉にも合うかもしれない。

　ただ、昨シーズン３位のチームは近年の黄金期を築いたジャンピエロ・ガスペリーニ監督が退任。９年ぶりに指揮官を探しており、新たな時代に突入している。

　これらの状況を踏まえたうえで、アタランタは小杉にとって魅力的な移籍先となるのか。まずは進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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