敗北の衝撃はまだ消え去っていない。だが、これからをめぐる騒ぎが始まるのも不可避だ。

　伊東純也、中村敬斗、関根大輝が所属するスタッド・ドゥ・ランスは、昇降格プレーオフで２部メスを相手にまさかの敗北を喫した。敵地での初戦を１－１で終え、迎えたホームでの第２レグで、延長戦の末に２試合合計２－４と敗れ、降格を余儀なくされている。

　まさかの結末が選手の移籍につながるとの見方は当然だ。そしてそれは日本人選手にも関係する。今季のリーグ戦で11得点を挙げた24歳の中村には、様々なクラブが関心を寄せている。

　ウォルバーハンプトン専門サイト『Molineux News』は５月30日、「ランスの降格を受け、攻撃強化の選択肢候補としてケイト・ナカムラのことを見るべきだろう」と、クラブに補強を推薦している。

「ナカムラは今季のランスで公式戦12得点、３アシストと卓越していた。その貢献は残留に及ばなかったが、日本代表はプレミアリーグですぐに活躍できるだけのアジリティ、献身性、フィニッシュ能力を備えている」

「また、ポジションに関して多才でもあり、主に左ウイングでプレーするが、攻撃的MFやCFとしてもプレーできる。10番のひとりとして活躍するかもしれない」

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　さらに、同メディアはLASK在籍時にリバプールが獲得を狙った選手であることや、古豪アストン・ビラも興味を示していると指摘。「ウルブスがこの夏、彼を獲得すれば、リバプールを悔やませることになる。そして彼はプレミアリーグに移籍する新たな日本人タレントとなる」と続けた。

「イングランドでプレーする日本人スターといえば、ウルブスが以前ゴールを決められたミトマだ。ただ、新たに昇格したリーズのアオ・タナカもいる。卓越したナカムラがウルブス移籍でそのリストに加わるかもしれない。確かなのは、ランスの降格で、彼に対する関心が集まるということだ」

　S・ランスとの契約は2028年までだが、降格によって去就が騒がしくなることは間違いない。すでにフランス国内でもマルセイユの関心が伝えられている。この夏、中村にはどんな展望が待つのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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