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「1部でやれる自信はあった」。ドイツ5年で昇格は叶わず。オファーもあるなか、J復帰を決断した室屋成の胸中【FC東京】

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年05月31日

22年カタールW杯は選外に

5年ぶりに古巣復帰を果たした室屋。17位と下位に低迷するチームの起爆剤になれるか。写真:FC東京

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 2020年夏にドイツ2部ハノーファーへ移籍し、5シーズンを過ごした室屋成。彼が5年ぶりにFC東京へ復帰することが5月23日に正式発表され、25日のサンフレッチェ広島戦前にはメディア対応も行なわれた。

 本人は「僕が海外移籍してからも連絡をくれて、強化部の方々にずっと気にかけてもらっていた。個人的にもFC東京に帰れたらいいなと思っていて、そのなかでタイミングが合った」と説明したという。

 ただ、ドイツ1部でのプレーが叶わないまま帰国したことに本当に後悔はなかったのか。ハノーファーで得たものは何だったのか。30日に練習場で本人にそのことを聞く機会に恵まれた。

「ハノーファーが上がるために力になりたいと思って5年間、ずっとやっていたので、1部に行けなかったのは残念でしたけど、自分にとっては良い経験になりました。

 正直、1部でやれる自信もあった。ウチからいろんな選手がブンデス1部に行きましたし、ドルトムントに行ってプレーしている選手もいる。彼らと一緒にやって何も違いは感じなかったから。実際、僕自身も昇格のチャンスはあったと思いますけど、それを活かせなかったですね。

 今回もブンデスのクラブからオファーは来てたんですけど、僕は『30(歳)になったら基本的にJリーグに帰ろう』という感じだった。ドイツでもう少しやろうと思えばできたとは感じてますけど、Jリーグでやりたいというのがあったんですよね」と、室屋は偽らざる本音を吐露した。

 室屋が渡独してからのハノーファーは13位、11位、10位、6位、9位。清武弘嗣(大分)や酒井宏樹(オークランド)らが在籍した2010年代は1部常連クラブだったが、2020年代はずっと2部。最高峰リーグに復帰できないまま時間が経過している。
 
 クラブ規模はかなり大きく、本拠地であるハインツ・フォン・ハイデン・アレーナも2006年ドイツ・ワールドカップの会場地だったほど。だからこそ、昇格への期待と、室屋が背負うものも大きかったはずだ。

「ハノーファーは2部の中でも大きいクラブなんで、基本的にボールを握りながら戦うという形。相手はしっかり守ってセットプレーやカウンターで仕留めようとしてきたんで、相手を倒すためには、常に大きく上回らないといけない。そこが足りなかったのかなという思いはあります。

 直近3シーズンを振り返ると、22-23、23-24シーズンは3バックでめっちゃ攻撃的なウイングバックとしてやっていて、得点も取っていました。でも昨季は4バックに変わり、がっつり守る試合が多かった。クラブも本気で昇格を狙っていたんで、(マーカス・カン)スポーツダイレクターもプレッシャーがかかっていて、シーズン中に監督が3回も変わるアクシデントもあった。本当に難しいシーズンだったし、ドイツ2部の難しさを改めて痛感しましたね」と室屋は神妙な面持ちで言う。

 1部に行けなかったことが1つの足かせとなり、2022年カタールW杯にも手が届かなかった。彼は第一次森保ジャパンの途中までは常連メンバーの1人だったが、他の選手たちが欧州5大リーグに飛躍していくなか、結果的に選外になってしまった印象もある。

「その傾向(5大リーグ重視)は当たり前っちゃ当たり前ですよね。最近の日本代表は素晴らしい選手がたくさんいて、ハイレベルなリーグでやっている。それは本当に当たり前なんで、カタール・ワールドカップは残念でしたね。でも僕はそんなに他人の活躍を見て何かを感じる性格じゃない。変わらず自分のプレーをしていた感じです」と、常に自分に矢印を向けて、ピッチに立ち続けたという。

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