U-20W杯やロス五輪を目ざす世代
2025年シーズンのJリーグが開幕して約3か月。高体連出身のルーキーたちも先輩たちに負けじとアピールを継続しており、可能性を広げた選手も少なくない。
最もチャンスを掴んでいるのは、J2の今治に籍を置くMF笹修大だ。札幌大谷から加入した182センチの技巧派MFで、運動量とサイズにも恵まれている。
トップ下で起用されるケースが目立つが、CBとボランチにも対応可能。16試合に出場したうち3試合で先発し、プレー時間も472分(データは5月24日時点)と高卒選手では最も多い。代表経験はないものの、06年生まれで28年のロサンゼルス五輪に挑む権利を有している。
ロス五輪世代の大黒柱でボランチを主戦場とするMF中島洋太朗(広島)が長期離脱中という点を考えれば、今年9月のU-20ワールドカップに選出されたとしても不思議ではない。
大津で10番を背負い、昨シーズンはU-18高円宮杯プレミアリーグ優勝に貢献したMF嶋本悠大(清水)も早々に出番を掴んだ。
東京Vとの開幕戦(1−0)でプロデビューを飾ると、第5節のG大阪戦(0−1)で初先発。その後は途中投入がメインで、現時点で5試合の出場に留まっている。苦しい状況が続いているが、持っているポテンシャルは特大級。今年3月下旬にはU-20代表の活動にも参加しており、中盤であれば、どこでもこなせるマルチロールとしてさらなる飛躍に期待したい。
同じく世代別代表歴を持つFW安野匠(仙台)も徐々に出場時間を伸ばしている。帝京長岡から加入した得点力と献身性が光るストライカーは、第5節の水戸戦(2−2)で初のベンチ入り。ピッチには立てなかったものの、第7節の富山戦(1−0)でJデビューとなった。
以降も継続して控えに入っており、早いタイミングでゴールを奪いたい。昨季、U-19代表のトレーニングパートナーとして活動した際は、U-20日本代表の船越優蔵監督からも高い評価を受けており、クラブでアピールを続ければ、U-20ワールドカップ出場のチャンスも出てくるだろう。
【画像】敵地で豪州&大阪でインドネシアと対戦!W杯アジア最終予選ラスト2試合に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
最もチャンスを掴んでいるのは、J2の今治に籍を置くMF笹修大だ。札幌大谷から加入した182センチの技巧派MFで、運動量とサイズにも恵まれている。
トップ下で起用されるケースが目立つが、CBとボランチにも対応可能。16試合に出場したうち3試合で先発し、プレー時間も472分(データは5月24日時点)と高卒選手では最も多い。代表経験はないものの、06年生まれで28年のロサンゼルス五輪に挑む権利を有している。
ロス五輪世代の大黒柱でボランチを主戦場とするMF中島洋太朗(広島)が長期離脱中という点を考えれば、今年9月のU-20ワールドカップに選出されたとしても不思議ではない。
大津で10番を背負い、昨シーズンはU-18高円宮杯プレミアリーグ優勝に貢献したMF嶋本悠大(清水)も早々に出番を掴んだ。
東京Vとの開幕戦(1−0)でプロデビューを飾ると、第5節のG大阪戦(0−1)で初先発。その後は途中投入がメインで、現時点で5試合の出場に留まっている。苦しい状況が続いているが、持っているポテンシャルは特大級。今年3月下旬にはU-20代表の活動にも参加しており、中盤であれば、どこでもこなせるマルチロールとしてさらなる飛躍に期待したい。
同じく世代別代表歴を持つFW安野匠(仙台)も徐々に出場時間を伸ばしている。帝京長岡から加入した得点力と献身性が光るストライカーは、第5節の水戸戦(2−2)で初のベンチ入り。ピッチには立てなかったものの、第7節の富山戦(1−0)でJデビューとなった。
以降も継続して控えに入っており、早いタイミングでゴールを奪いたい。昨季、U-19代表のトレーニングパートナーとして活動した際は、U-20日本代表の船越優蔵監督からも高い評価を受けており、クラブでアピールを続ければ、U-20ワールドカップ出場のチャンスも出てくるだろう。
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流経大柏で攻撃の核を担った富山のMF亀田歩夢も第6節の鳥栖戦(0−1)で初出場を果たした。2試合17分と決して長い時間ピッチに立っているわけではないが、フットサルで鍛えた技術を武器にどこまで駆け上がれるか楽しみだ。
一方、昨季の高校サッカー界で最も脚光を浴びたFW名和田我空(G大阪)はプロの壁に苦しんでいる。
神村学園では高校1年生の頃からJクラブに熱視線を送られ、23年のU-17アジアカップでは得点王とMVPを受賞。同年にはAFCの年間最優秀ユース選手賞も受賞した逸材で、MF堂安律(フライブルク)やFW中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)らが背負った背番号38を受け継いだ点からも期待値の高さが分かる。
しかし、開幕スタメンを飾ってからは思うように活躍できていない。ベンチに入る試合は多いものの、開幕戦を含めて出場は3試合82分。ルヴァンカップでも2試合に先発しており、ほかの高卒新人選手と比べればピッチには立っているが、本来の力を考えればもっとやれるはず。持ち前の技術力やキック精度を発揮する以前にフィジカル面で当たり負けするシーンが目立っており、ここから巻き返しを図れるか注目だ。
MF松木玖生(ギョズテペ)のように、高卒1年目から飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍するのは、至難の業。しかし、プロサッカー選手である以上は試合に出られなければ、評価はされないし、成長スピードも加速しない。
今年9月下旬にU-20ワールドカップが控えている点を踏まえれば、夏に期限付き移籍を求めるのも一手。試合勘を取り戻す意味合いも強いが、何より真剣勝負の公式戦でしか得られない経験値がある。その中でトライ&エラーを繰り返し、結果を残すことで自信も深められる。
日本の未来を担う若き選手たちの挑戦はまだ始まったばかり。ブレイクスルーを目ざす彼らの戦いから目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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しかし、開幕スタメンを飾ってからは思うように活躍できていない。ベンチに入る試合は多いものの、開幕戦を含めて出場は3試合82分。ルヴァンカップでも2試合に先発しており、ほかの高卒新人選手と比べればピッチには立っているが、本来の力を考えればもっとやれるはず。持ち前の技術力やキック精度を発揮する以前にフィジカル面で当たり負けするシーンが目立っており、ここから巻き返しを図れるか注目だ。
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