６月の北中米ワールドカップ・アジア最終予選（５日にオーストラリア戦、10日にインドネシア戦）を戦う日本代表メンバーに初招集された俵積田晃太（FC東京）。21歳の技巧派ドリブラーは、練習前のミーティングで強化部のスタッフから代表選出の報告を受けた時「本当にビックリした」そうだ。
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「驚きが大きすぎて言葉が出ませんでした。嬉しさと驚きのふたつ感情が同時に出ました」

　幼い頃からの夢が叶った瞬間でもある。

「目標としていたことがひとつ叶い、嬉しさもありますが、ここから実力勝負になると思っています。今の目標は、海外クラブから選出された選手たちに負けず、持っている力を出し切ることです。新たな目標ができたので、しっかりと頑張るだけです」

　俵積田の主戦場は左サイド（今季は３−４−２−１システムのシャドーを主に担っているが）。日本代表でのサバイバルを勝ち抜くうえでは、三笘薫（ブライトン）、中村敬斗（スタッド・ドゥ・ランス）らの存在を無視するわけにはいかない。

「（三笘や中村は）大先輩で実力のある選手たちですが、いずれは越えなければいけない存在だとも思っています。まずは、代表のピッチでしっかりと頑張りたいです」
 

　そのためには「僕自身の特長であるドリブルを武器にアピールしたいですし、得点やアシストなどの数字にこだわってプレーしたい」と俵積田はモチベーションを高めている。

　ただ、「正直に言うと、緊張しています」と素直な感情をのぞかせる。

「大事な2試合になると思っています。テレビで観てきた舞台、追いかけていた舞台に自分が立てるかもしれない、日本代表として戦えるかもしれないと思うとすでに緊張しています。しっかりとそのような舞台でも戦える姿を証明したいですし、多くの人に成長した姿を見せたいです」

　改めて、俵積田にとって日本代表とはどんな場所なのか。

「やはり、日本代表に選ばれること、そのピッチに立てることは、サッカー選手であれば全員が夢を見るものです。選ばれて満足するのではなく、しっかり今まで以上の責任を持って戦いたいです。日本を代表して戦うこと、日の丸を背負って戦うことは、僕自身にとっても大きな経験になると思います」

文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）

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