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「今の自分たちならやれる」田部井涼が力をこめる。トンネルを抜けた岡山。強みを出していける態勢は整った

カテゴリ:Jリーグ

寺田弘幸

2025年05月19日

「自分たちのサッカーを思い出して勝てた」

新潟戦で7試合ぶりの勝点3。J1初参戦の岡山が今季6つ目の白星を手にした。写真:永島裕基

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 5月18日、岡山はJ1第17節で新潟とホームで対戦し、2-1で勝利。7試合ぶりの白星だ。

 勝てなかった6試合も、田部井涼はずっと先発出場を続けてきた。GWの連戦が続くなかで歯を食いしばって過ごしてきた苦しい時期と向き合ってきたから、左利きのボランチは7試合ぶりの勝利に大きな自信を掴んでいた。

「連戦中は自分たちのサッカーをするよりも、相手に対処することに精一杯だったところがあった。けど、今節は自分たちらしく前向きにサッカーをすることができた。それがすごく良かったと思います。勝てたことももちろん良かったんですけど、自分たちのサッカーを思い出して勝てたんで、それが自信になります」

 100%以上の力を出していかないとJ1で勝利を掴むのは難しいチームだから、準備期間は大事になる。心身のコンディションを整えて戦い方を共有する時間がなければ、苦しい戦いを余儀なくされることを痛感した連戦でもあった。その連戦が終わってしっかり準備をして臨めた岡山は今節、立ち上がりから相手に襲いかかっていくようなアグレッシブなサッカーを展開して新潟を圧倒してみせた。

 新潟も岡山がハイプレスをかけてくることを分かって準備を行なってきたが、樹森大介監督は素直に相手に上回られたことを認める他なかった。

「(相手がプレッシャーに)来るのが分かっていたので、そこをうまく外してスピードアップしたいっていう狙いがあった。来るチームを外さないといけないですし、それを上回るようなパフォーマンスをしないと難しいゲームになってしまう。今日は本当に相手の方に上回られて、悔しい試合になりました」
 
 岡山が自分たちのサッカーを取り戻せたのは、準備期間があったからだけではない。田上大地と鈴木喜丈の2選手がディフェンスラインに戻ってきた影響も大きかった。彼らの存在感を背に感じていた田部井は言う。

「大地君が真ん中に入ってくれると、潰すところも含めたパフォーマンスでも頼りになりますけど、声を出せるんで、そこがすごく大きい。ボランチとしても声があるから前に行きやすいし、前にも伝えやすい。チームを統一するコミュニケーションのところで、やっぱり大地君は素晴らしいなと思いましたね」

 声でチームを統率できる田上の存在は極めて大きく、そして鈴木は相手コートに入って攻撃を仕掛けていく部分において大きく寄与してくれた。

「喜丈君が上がってきてくれることは大きいです。相手コートでプレーしたい僕たちにとって、自分で持ち上がることができて、走って前の選手を追い抜くこともできる喜丈君がいるとすごく助かります。もちろん上がるとリスクもあるけど、そのリスクよりも上がっていくメリットを出せたことが良かったと思います」

 後ろの選手が安心感を与えてくれ、攻め上がってプラスワンも作ってくれた。だから、前の選手が思い切り相手に襲いかかっていくことができた。自分たちの強みを出していける態勢が整った試合でしっかり勝利を手繰り寄せられたことで、岡山はこれからも自分たちを信じてシーズンを戦っていくことができるだろう。

【画像】圧巻の声援で勝利を呼び込んだファジアーノ岡山サポーター!
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