現地時間５月６日に開催されたチャンピオンズリーグ（CL）準決勝の第２レグで、インテルとバルセロナが前者の本拠地サン・シーロで対戦した。

　先週の第１レグは３－３で引き分けたなか、21分にインテルが先制する。鋭いショートカウンターから、ドゥムフリースのラストパスでラウタロが冷静に流し込んだ。

　ビハインドを負ったバルセロナは、第１レグでスーパーゴールを奪った17歳ヤマルが、36分にペナルティエリア右でパスを受けるも、得点には繋げられない。

　45＋１分にはラウタロがクバルシに倒され、インテルがPKを獲得。これをチャルハノールが、現役復帰した35歳のGKシュチェスニーの逆を突くキックできっちり決め、追加点を挙げる。

　２－０で折り返すと、52分にFKからアチェルビがダイビングヘッドでネットを揺らす。ただ、即座にオフサイドの笛が吹かれ、インテルの３点目とはならない。

　その直後の54分、マルティンのクロスにガルシアがボレーで合わせ、バルセロナが１点を返す。勢いに乗るガルシアは、さらに57分にカウンターから決定機を迎えるが、名守護神ゾマーのビッグセーブに遭う。
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　それでも60分、マルティンの質の高いクロスに今度はダニ・オルモがヘッドで合わせ、アウェーチームが同点に追いつく。

　その後、互いにチャンスを作るなか、87分にバルサがついに逆転に成功。ラフィーニャが左足でのシュートはゾマーに阻まれるも、すぐさまこぼれ球に反応し、右足で叩き込んでみせた。

　しかし、歴史に残る激闘はこのままで終わらない。終了間際の90＋３分、攻め上がっていたCBアチェルビが、ドゥムフリースのクロスに上手くワンタッチで合わせ、３－３とする。土壇場で大仕事をやってのけた37歳は、ユニホームを脱いで喜びを爆発させる。

　延長戦に突入すると、99分にゴール前右サイドでのテュラムの粘りからタレミが落とし、フラッテージがゴール。ホームサポーターの大声援を受けるインテルが勝ち越した。

　90＋１分から怪我明けのレバンドフスキが入っているバルセロナは、疲労が溜まるなか、必死に反撃。だが、ゾマーの好守もあり、これ以上スコアが動くことはなかった。

　４－３でタイムアップ。インテルが２戦合計７－６、超が付く打ち合いを制し、準優勝で終わった一昨季のリベンジのチャンスを掴んだ。CL制覇を果たせば、2009-10シーズン以来、15年ぶり４度目となる。

　一方、バルセロナは５度目の優勝を飾った2014-15シーズン以来、10年ぶりの決勝進出を逃した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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